毎日が腱鞘炎、四ヶ内(しがない)と申します。

語っていますが、
今回はその中でも「えっこれ人の声じゃないの!?」となる曲のお話。

今回紹介する曲はボカロ初心者の方でも
とっかかりやすいのではないかな。

毎度のごとくリンクも貼っているので、
よかったらぜひ聴いてみてください。
VOCALOIDはいいぞ。

(サムネIllust by Alt http://piapro.jp/t/8Im2)


目次
「魂実装済み」のVOCALOIDたち
【オススメ曲1】人声よりときめく「君の知らない物語」
【オススメ曲2】人声よりゾッとする「名前のない怪物」
【オススメ曲3】人声より息を呑む「Fairytale,」
【オススメ曲4】人声より沁みる「曖昧劣情Lover」
VOCALOIDは無限の夢を叶える歌声







「魂実装済み」のVOCALOIDたち


VOCALOID曲が多く投稿される動画サイト「ニコニコ動画」には、
ブログやTwitterと同じくタグなるものが存在します。

Twitterよりもニコニコ動画におけるタグの比重は大きいと思っていて、
ニコニコ動画ではタグそのものがカテゴリとしての扱いを受けています。

その中でも私が特に好きなのが、
魂実装済み」のタグ。

本来は「MMD」という同人の3DCGの動画作品につけられていたのですが、
そのタグの汎用性の高さ(=何が言いたいか分かる度から、
最近ではVOCALOIDなどの動画にも「魂実装済み」タグがつけられるようになりました。

ニコニコ動画のタグを解説している「ニコニコ大百科」によれば、


 主人公が『まるで生きているかの』ようにみえる作品につけられる傾向にある。
 

とのこと。

VOCALOIDはあくまでも機械である。
それを理解した上で、まるでこの機械には魂が宿っているのではないか
そう思わせるほど人間的な完成度の高い作品にこのタグはつけられます。

VOCALOID曲の動画でこのタグが付与されている作品は、
大体が非常に高いクオリティです。

えっこの歌、誰かの録音じゃないの?

そう疑わせてしまうほど、人声に近いVOCALOIDは確かに存在するのです。

人声に近くなるよう調整されたボカロ曲は、
他の曲よりも初心者でもとっかかりやすいと思います。
(性質上カバー曲が多いので)

VOCALOID何か聴いてみたいな、と思った方は、
まずこのページの動画からなんていかがでしょうか。



【オススメ曲1】人声よりときめく「君の知らない物語」


こちらアニメ「化物語」テーマソング、
君の知らない物語』のカバー動画です。

使用VOCALOIDは「VOCALOID2 Megpoid」。


この曲実は、純正ニコニコ動画発祥アーティストの初のメジャー曲でして(たしか)。
「とうとうメジャーデビューが出たか!」と当時は話題になりました。
(原曲は人声です)

「VOCALOID2 Megpoid」通称『めぐっぽいど』は
VOCALOIDの中でも滑舌の良さに定評があり、
ソフトの地力が非常に高いと好評です。

VOCALOIDの中ではわりと古株かな。
個人的にはめぐっぽいどがくっぽいど
ボカロ第二陣くらいのイメージが強かったのですが……。
(発売順みたら思ったより古かった)

所感ではありますが、めぐっぽいどが出た頃から、
『VOCALOID使い』という括りが、
初音ミク使い』『鏡音リン・レン使い』『めぐっぽいど使い』と
より細かく分類されるようになっていったような気がします。

めぐっぽいど一本で制作を続けるボカロPも多いようです。







【オススメ曲2】人声よりゾッとする「名前のない怪物」


こちらアニメ「PSYCHO-PASS」第一期ED、
名前のない怪物』のカバー動画です。

使用VOCALOIDは「VOCALOID3 結月ゆかり」。


結月ゆかりは落ち着いた女性の声が特徴で、
原曲『名前のない怪物』よりも少し大人っぽい女声に仕上がっています。

もともとVOCALOIDはロックなど声を張るジャンルとは相性が悪く、
裏を返せば淡々としっとりとした歌声との相性も良いのでしょうね。

余談ではありますが、この『名前のない怪物』は
上で紹介した『君の知らない物語』と同じ作曲者だったりします。
その方ももともとはボカロPさんです。

両方とも原曲は人声ですが、やっぱり作曲者による
ボカロとの相性の良さはあるのかもしれません。

自分はPSYCHO-PASSのアニメ自体も好きだったのですが、
結月ゆかりの声で聞いていると、作中に出てきた機械音声「指向性音声」を思い出して
よりしみじみと世界観に浸れる気がします。
オタクの楽しみ方だと思います



【オススメ曲3】人声より息を呑む「Fairytale,」


続いてこちら、原曲もVOCALOIDの一曲「Fairytale,」。
ボーカロイド曲をVOCALOIDがカバーするというのも
意外とよくあることだったりします。

カバーに使用されたVOCALOIDは「VY1V4」。
とても滑らかな女性の声です。
ちょっと結月ゆかりよりは幼い感じがするかな。

「VY1V4」はVOCALOIDの中でも比較的新しいものでして、
使いやすく、より人間らしい発音を可能としています。

とはいえ、人間と間違うレベルで歌わせるのはもちろん至難の業ですが。



どうか、どうかせめて、機械だと思いながら43秒まで聴いて欲しい。
43秒目のこの声は奇跡だと思うのです。
もはや機械ではないのでは。

私はこの歌をボカロを知らない友人に聴かせて、
え、これ人の声じゃないの!?」とやるのがとても好きです。

このカバーを制作した「cillia」さんはなんと海外の方。
ここまで堪能に機械の日本語を操れてしまうことに脱帽です。
他の作品も素晴らしいですのでぜひ。







【オススメ曲4】人声より沁みる「曖昧劣情Lover」


最後はVOCALOIDオリジナル曲をご紹介。
曖昧劣情Lover」、使用されたVOCALOIDは「 v_flower 」です。


初めて聴いたときにウワーッと世界に引き込まれ、
その後で違和感をまったく感じないほど
VOCALOIDの調教が見事であることに気づきました。

叶わない恋をとつとつとぶつける。
果たしてこの声が機械だなんて、そんな現実があっていいんでしょうか。

どこかの駅でシンガーソングライターがギターを抱えながら歌っているような、
そんな夕方を思わせる曲です。

機械云々、人間云々抜いて、いい曲です。
どうか聴いてください。



VOCALOIDは無限の夢を叶える歌声


今回は人の声に近いことに注目して曲をご紹介しましたが、
もちろんVOCALOIDの魅力はそれだけにとどまりません。

機械だから語れる物語、
動画サイトだからできる世界。

VOCALOIDはVOCALOIDにしかできないことをこなしつつ、
人声の代替までこなしてしまう優れものです。

魅力的な声がないから歌を諦めていたクリエイターにとって、
VOCALOIDは本当にとんでもない夢の機械なんだろうなぁ、と。
広くなったVOCALOID業界を見つつしみじみ思います。

これからもすべてのボカロPとボカロを愛する方に幸あれ。