CoC向けオリジナルシナリオ
「水槽のない水族館」

SAN回復です。
水族館に行くよ。

探索者同士が親しいとスムーズです。

※6/21 流石に回復しすぎるので報酬を修正いたしました。





~目次~







事前情報


想定人数   :1~4人
推奨技能   :とくになし
あるとラッキー:目星
傾向      :SAN回復。魚や水が嫌いだと結構きつい。

探索者たちは水族館に行きます。
一緒に水族館に行くほど仲の良い探索者だとスムーズです。



探索の流れ


◆探索の流れ
・表の水族館を巡る
 ↓
・裏の水族館に迷い込む
 ↓
・裏の水族館でイルカ&アシカショーを見る
 ↓
・帰還


シナリオ内に書いてあるもの以外でも、水族館にある施設・いる生き物はお好きなように追加してください。
生き物にエサを上げた回数、食べ物を食べた回数はSAN回復値に関わってくるため、メモしておくと楽です。







導入


偶然人数分の水族館の優待券を手に入れた探索者たち。
各々日程を照らし合わせ、一緒に水族館に行くことを決める。
少しマイナーなその水族館は近々閉鎖が予定されており、今日がこの水族館を訪れる最後の日になる探索者もいるかもしれない。
また、この水族館はイルカショーがなかなかの見ものとのこと。

※宣言があれば、幸運成功で来たことがある探索者がいてもOKです。

探索者たちは水族館の近くで集合した後、入館する。


◆入り口

探索者たちの優待券は引き換えが必要なタイプ。
入り口にはチケット売り場があり、そこで優待券の交換が可能。

入り口にはいくつか看板があり、他の探索者がチケットを引き換えしている間などに見ることもできる。

入り口の景色はこんな感じ↓
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【入り口】
 水色をテーマにしたゾーン。
 チケット売り場の横に、スタッフが待機している入口がある。
 『水族館へようこそ』や『閉館のご挨拶』という看板が見える。
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『水族館へようこそ』の看板の内容は以下の通り。結構古びている↓
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『水族館へようこそ』
 青く深い水のきらめきへの憧れは、誰しもが心に抱いているもの。
 ようこそ当館へ。心ゆくまで水の世界をお楽しみください。

 館長 橘 航路
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『閉館のご挨拶』の看板の内容は以下の通り↓
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『閉館のご挨拶』
 この度当水族館は、◯年◯月◯日を持ちまして閉館することとなりました。
 前館長である橘航路が故人となった後も当水族館にお越しくださったお客様には、
 現しきれない感謝の気持ちでいっぱいです。

 橘航路の幼い頃からの夢だったこの水族館を愛してくださり、誠にありがとうございました。
 どうぞ本日も、心ゆくまで水の世界をお楽しみください。

 館長 橘 湊子
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水族館のスタッフに館長について話を聞くと、以下のように教えてくれる。
・二年ほど前、初代館長であった橘航路(たちばな こうじ)が亡くなった。
・その後は妻である橘湊子(たちばな みなこ)が水族館を経営していた。
・湊子も水族館の経営を続けるには厳しい年齢で、先日全ての魚達の引き渡し先が決まったため、正式に閉館することとなった。

優待券を入館券に引き換えた後、探索者たちは入り口のスタッフに券を見せ、水族館の中へと入ることができる。



表の水族館


探索者が希望した場合、スタッフから以下の館内MAPを渡す。
館内は一本道で、順路も以下の通り。
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【館内MAP】
・淡水のフロア
・あたたかい海のフロア
・冷たい海のフロア
・イルカのプール
・ふれあいコーナー
・カフェ&休憩スペース
・お土産コーナー
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以下が大体の描写。
イベントはないため、楽しくロールしてください。


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【淡水のフロア】
 緑をテーマにした爽やかなコーナー。
 壁際には背の高い水槽が、フロア中央寄りにはカニや貝のいる小さな水槽が点在している。
 水流のある水槽が多く、水族館にしては照明が明るい。
 水辺の植物を再現した水槽もあり、時々鳥の鳴き声の音声が聞こえてくる。
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【あたたかい海のフロア】
 水色をテーマにした穏やかなコーナー。
 川のフロアよりも水槽が大きく、サンゴ礁の間を色鮮やかな熱帯魚が泳いでいる。
 上部から光がさしており、水槽の中で泡がキラキラときらめく。
 大型の水槽ではサメがゆったりと泳いでいる。
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【冷たい海のフロア】
 暗い青をテーマにした静かなコーナー。今までのフロアよりも薄暗く、少し寒い。
 冷たい海の魚や深海の魚が展示されており、離れた一角にはトンネル型のクラゲの水槽がある。
 ある水槽では深海の魚が砂を這うように泳ぎ、別の水槽では足の長いカニがじっとしている。
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【イルカのプール】
フロアへの入り口は看板で塞がれており、次回のイルカショーは1時間後であると記されている。


※ふれあいコーナーに行くまでイベントはないため、必要な時は誘導してあげてください。







ふれあいコーナー


カフェ&休憩スペースに行くにはふれあいコーナーを通り抜ける必要があるため、ふれあい系に興味のない探索者もふれあいコーナーを必ず通ることになる。
ふれあいコーナーに行く場合は情景の描写後目星を振らせ、通り抜ける場合は目星だけ全員に振らせる。

ふれあいコーナーの情景こんな感じ↓
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【ふれあいコーナー】
 パステルイエローをテーマにしたコーナー。窓から取り入れられた光もあって非常に明るい。
 浅い水槽や浅いプールが並べられており、それぞれにスタッフが付いている。
 エサをあげることが可能らしく、スタッフがエサの入った箱を持っている。
 子供が手を伸ばせるように踏み台も設置されている。主に親子連れが多い。
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カニとか小型のサメとか、あと探索者が触りたいと言い出したものは触れます(イルカを除く)。
ふれあいコーナーにたどり着いた時点で、探索者全員に目星を振らせる。


◆目星成功
 →探索者たちからは近く、フロア的には隅の方にある水槽を熱心に覗き込んでいる男の子がいる。
  かなり前のめりになっており、今にも水槽に落ちてしまいそう。

目星に失敗した場合も男の子の情報は与える。
ただし失敗した場合は、探索者が男の子を見た瞬間に男の子は水槽に落ちてしまう。

※聞かれた場合、近くに親やスタッフの姿がないことを告げる。


◆男の子に近づく
 →近づいた途端、男の子の体が水槽の中に向かって大きく傾く。
  同時に探索者は男の子に強く捕まれ、一緒に水槽の中に落ちてしまう。

・他の探索者が水槽に落ちたのを見る
 →ドボン、と上がる水しぶきは、明らかに水槽の深さに見合っていない。
  何よりも、30センチほどの浅さしかない水槽にも関わらず、男の子と引かれた探索者は水槽の中に完全に姿を消してしまった。

※宣言があった場合、周囲の人間は明らかに気づいていないことを告げる。
 探索者がスタッフに話しかけた場合も、怪訝そうな顔をされる。
 (探索者でない人間には、男の子も水に落ちた探索者も水しぶきも見えていません)

・他の探索者が水槽に近づく
 →突然足元がぐらついて、同じように水槽に落ちる。

・他の探索者がその場を離れようとする
 →突然水槽に向かって強く引かれる感覚があり、気づけば飛沫を伴って例の水槽に落ちている。

水槽が探索者たちを全員飲み込んだ後、ぴちょん、と一滴の水しぶきを残して、ふれあいコーナーは元通りのざわめきを取り戻す。



水槽のない水族館


水槽に落ちた探索者たちは、ゴボゴボゴボ……と耳の奥であぶくの音を聞きながら意識を失う。

探索者たちは床に倒れた状態で目を覚ます。
探索者たちが目を覚ますとそこは、今までいた場所より薄暗い、しかしどこか神秘的なものを感じる空間だった。

◆周りを見回す
 →自分たちがいた水族館に近い。自分たち以外の人影はない。
  そして、明らかに何かが足りない。


◆周りに目星、アイデア
 →目星していた場合、「淡水のフロア」と同じ構造をしていると分かる。
  そしてフロアから、水槽や魚が全てなくなっていることに気がつく。
  水槽があったはずの空間はぽっかりと空いている。


 探索者たちが行動し始めようとしたその時、突然背後から波の音が聞こえてくる。
 そして次の瞬間、探索者たちが立っていた場所に突然波が押し寄せ、みるみるうちに天井まで水でいっぱいになってしまった。
 水とあぶくに包まれる探索者たちは、しかしすぐおかしな点に気づくだろう。
 これほどの波が押し寄せたにも関わらず、探索者たちの体にほぼ衝撃はなかった。あなた達は平気で床に立っている。
 そして何より、水中であるにも関わらず、探索者たちは普通に呼吸ができているのだ。


◆探索者たちの状態
 水中にいるが、重力が効いており、呼吸できる。
 床に普通に立っているし、走ることも可能。服や髪やアクセサリは風になびくようにふよふよしている。
 身につけている機械類を取り出すと、普通に作動する。ただしスマホは電波はなく、時計も狂っている状態。

 もしジャンプなどを試した探索者がいた場合、滞空時間が少し長い……というか、意識しないと床まで降りられないことが分かる。
 (意識すればすぐに床に戻ってこれる)
 この空間は、普通に歩き・走ることもできるし、天井まで満ちた水の中を泳ぐことも可能なのである。


ここから先、探索者たちは行動可能。


◆水族館の入り口に戻ろうとする
 →入り口まで差し掛かったところで、ぼよん、と見えない壁のようなものに体が阻まれる。
  外は水に歪んだように不明瞭でよく見えない。


◆「淡水のフロア」内を隅々まで見る
 →水槽がなく、魚がいないということ以外何も変わりない。
  水槽の上部、水面だったであろう場所も、天井になって塞がっている。


次のフロアに移動しようとしたところで、探索者全員に聞き耳を振らせる。

◆聞き耳成功
 →たたた、と小さな足音が聞こえた。
  足音の方を見ると、小さな子供らしき人影がちょうど「あたたかい海のフロア」の方へ走っていき、姿を消したのを見る。

 探索者たちが子供を追おうとする・次のフロアへ移動しようとした瞬間、きらりと光る銀色の影が探索者たちの髪や服を掠めて背後から通り抜けていく。
 探索者たちの横をすり抜けて「あたたかい海のフロア」へと泳いでいったのは、まごうことなき魚たち。

 次のフロアに進む・振り向くなどした探索者たちは、水の満ちたフロアの中を我が物顔で泳ぐ魚達にすぐに気がつく。
 淡水・海水・海の温度すら無視して、数多くの魚達が、美しくヒレを光らせながら泳いでいた。

※幻想的な水族館の綺麗さによってSANが回復するので、異常な感じよりは、めっちゃキレイ・神々しい・心が浄化されるみたいなポジティブな言い回しで描写してあげてください。







裏水族館・各フロア


★探索者が次のフロアへと移動しようとするたびに、聞き耳を振らせる。
 成功でまた小さな足音が聞こえ、そちらを見ると小さな子供が次のフロアへ走っていくのが見える。


魚達が現れたあとの景色の差は大体↓のような感じです。

【淡水のフロア】
 水深の浅い水中にいるような明るさ。上から差す光が自然光のようにゆらぎ、足元や体、泳ぐ魚たちが白く照らされている。
 水槽があった部位には、緑や岩など、川辺の環境が再現されている。葉や岩に隠れて休んでいる生き物もいる。
 意識すると水流があることが分かり、さらに意識すればゆるやかな流れに身を任せることが可能。楽しい。

 淡水に住んでる魚は大体います。水族館にいなさそうなものも描写してOKです。

◆おまけイベント:ドクターフィッシュセラピー
 探索者たちが水中にいると、つんつん、と手をつつかれるような感触がある。
 見ると腕に10センチほどの小魚がおり、探索者の肌をついばむようにつんつんしている。
 痛みはない、というかちょっとこそばゆいけど気持ちいい? くらい。
 振り払わないでいると他にも数匹寄ってきて、手や足など肌が出ている部位、時には頬などにもキスするように触れてくれる。
 あーなんか癒やされるんじゃー、ということでSAN回復1d3。


【あたたかい海のフロア】
 「川のフロア」から「あたたかい海のフロア」に移動すると、探索者たちは肌を包む水が少しだけ温かくなったように感じる。 
 「川のフロア」よりも水深が深い水中のように感じられ、視界はやや青みがかっている。
 色鮮やかな熱帯魚や銀色の小魚の群れ、その群れを散らすように大きな魚が泳いでいる。

 温かい海、というか海にいそうな魚は大体います。

◆おまけイベント:俺がマンボウだ
 探索者たちが水中にいると、ヌッ……と巨大な影が横を通る。
 見ればそれは――マンボウ。
 マンボウは黙々と探索者達の横を通り抜けていく。
 それだけです。

※マンボウは皮膚が弱く、触ると手型に火傷が残ってしまうそうです。
 あとちょっとした衝撃で死ぬので、マンボウをビビらせたりしてマンボウが死んでしまうとかいう残念イベントもあるかもしれません。
 しかしSAN回復の趣旨から逸れるのであくまでおまけ程度に。


【冷たい海のフロア】
 「あたたかい海のフロア」から「冷たい海のフロア」に移動すると、探索者たちは肌を包む水がひんやりと冷たくなったのが分かる。
 まるで深海にいるかのような景色。視界は青く薄暗く、どこまでも水中が続いていそうな錯覚を受ける。
 フロアは静か。漂う生き物たちの心臓の音すら聞こえてきそう。深海に住む魚たちが多いように思われる。
 とある一角にはクラゲがやたら集合している。

 深海魚を中心に大体います。

◆おまけイベント:タカアシガニの宝物
 とある一角に、広げると四メートルに達しそうな細長い足を持ったカニがじっと佇んでいる。
 近づくと、そのカニがハサミの間になにかキラリと光るものを持っていることが分かる。
 カニに紳士的な態度で接すれば、カニはヌッとハサミを伸ばして探索者たちにそれをくれる。
 カニが持っていたのは綺麗なガラスの欠片。波と砂に揉まれたのか、表面は擦りガラスのようになっている。

◆おまけイベント:クラゲに揉まれて
 クラゲが集合している一角に踏み入ると、クラゲたちはそこから逃げることなく、視界がクラゲでいっぱいになる。
 クラゲに刺されるようなこともなく、透き通るクラゲたちに身体を包まれ、全身がぷよぷよしたクッションに包まれているような不思議な感覚。
 ちょっとひんやりして気持ちいい……ということでSAN回復1d3。
 また、触手が1本だけ長いクラゲが一匹いる。うまいこと触手をつかめると、風船のような感じで連れていける。



裏水族館・イルカのプール


【イルカのプール】
 フロアの入り口を塞ぐようにアシカがいる。
 入れないの? とか、アシカの横を通り抜けてフロアに入ろうとすると、アシカがしゃきっと背筋(?)を伸ばす。
「申し訳ございません! 次回のイルカショーは20分後に開場となっております」
 ハキハキと喋るアシカ。探索者たちの質問にも普通に受け答えしてくれる。
 よく見るとアシカが首(?)からスタッフ証らしきものを下げているのも分かる。

「20分後になりましたら、こちらの入り口を解放させていただきます!」
「こちらでお待ちいただいてもよろしいですし、その間ほかのフロアを見ていただいても構いません」
「順路にそって進まれますと、休憩所やふれあいコーナーもございます! そちらでお寛ぎいただいても結構です」

 横を無理やり通り抜けようとすると、「お客様ー! 困ります! お客様ー!」とアウアウ止めてくる。
 そしてある程度進んだところで体が見えないものにぼよんと阻まれ、何にせよフロアには進めない。

 探索者がここで待つ、前のフロアに戻って時間を潰す、ふれあいコーナーに行く、カフェに行くなどした後にイルカのフロアに入ることが可能。


=== 以下は20分後の流れ ===

 「大変おまたせいたしました! 只今より開場となります!」とアシカが道を譲ってくれる。
 奥に進むと、すり鉢状になった客席。上は天井がなくいつまでも水が続いており、床は不思議な銀色をしている。床の中央には吹き出し口のようなものが見える。
 本来大型の水槽があるべきスペースはやはりぽっかりと空いている。

 探索者たちが席についてしばらくすると、イルカショーが始まる。
 司会はハットを被ったアシカ。
「レディースアンドジェントルメン! ようこそイルカショーへ!」
 司会とともに奥から現れるイルカたち。探索者すれすれのところを泳ぎ、美しくヒレを閃かせて探索者たちを魅了する。

 イルカは泳いだり遊んだりバブルリングを出しだりと忙しない。
 幸運を振らせ成功すれば、イルカが自分に向けてバブルリングを放ってくれる。
 イルカは自分たちに非常に友好的。触って欲しそうに近くに寄ってきたり、握手を促すようにヒレを差し出してきたりする。
 優しくしてくれた探索者にはハート型のバブルリングのお礼。

 美しく並列して泳ぐイルカたち。 しばらくして、司会をしていたアシカがしゃきっと背筋を伸ばす。
「そして皆様、只今より本日のビッグサプライズ! この水族館のボスが本日はお越しです! 皆様どうぞ、拍手でお出迎えください!」
 アシカがそう言うと、イルカが一斉に近づいてきてヒレに捕まるように促す。ヒレに捕まったり背中に乗ったりすることも可能。
 探索者たちが捕まると、イルカは一気に上昇する。

 イルカが上昇すると、ぐらぐらと探索者たちが座っていた客席が揺れ始める。その後めりめりと床が持ち上がり、探索者たちが見た吹き出し口から、突然七色のあぶくが噴水のように吹き出した。
 ごごごご……とそれは音を伴って姿を見せる。めりめりと崩れていく客席、そして床だと思っていた部分が大きな生き物の背中だったことに探索者たちはすぐ気がつくだろう。
 イルカは適度に距離をとり、探索者たちは水中を泳ぐ生き物の全貌を見ることができる。

 非常に大きな銀色のクジラ。青い水をゆったりと掻き、優雅に銀色の身体を光らせ、七色の潮を吹き出している。
 水と光をまとって踊るその姿は、夢のように美しく幻想的。

◆探索者たちに目星を振らせる
 →成功で、クジラの背中に乗っている子供のような姿を見つける。

 それに気づくと同時に、方向を変えたクジラが突然探索者たちに迫る。イルカは避ける気配もなく、あわやぶつかるか、というところで、クジラが再び七色の泡を吹き出す。
 視界いっぱいを虹色の泡に覆われる探索者たち。それと同時に、見知らぬ男の子の声を聞く。
「どうでしたか? 水の世界はお楽しみいただけましたか?」
 その一言を最後に、探索者たちの意識は泡に飲まれるように沈んだ。

 →EDへ。







裏水族館・ふれあいコーナー


【ふれあいコーナー】
 ふれあいコーナーに入ると水槽はなく、思い思いの場所に生き物たちが佇んでいる。
 目星に成功で、生き物たちが蓋のされた箱を熱心につんつんしていることが分かる。
 見てみるとそれはエサ。エサを手に入れると生き物たちにモテモテ、非常に有効的に接してくれる。

 触りたいと思った生き物はなんでもいます。以下は例です。

・ウミガメ
・エイ
・サメ
・カニ
・ナマコ
・ペンギン
・アメフラシ
・エビ
・ザリガニ

◆水の生き物たちを乱暴に扱う
 →ピピーッ! と背後から笛の音がして、視界が突然真っ黒に染まる。
  しばらくすると視界は晴れるが、服や髪、肌は真っ黒。
  墨を吹き付けた大型のイカが警告するように探索者たちをぎょろりと睨み、泳ぎ去っていく。

生き物たちを3回以上乱暴に扱うと、大量のイカに押し寄せられ、全身触手でぐるぐるに包み込まれ意識を失います。
意識を失った探索者は他の探索者が表の世界に帰り着いたところで合流して目を覚まし、裏の水族館の記憶も残りません(SAN回復にマイナスがかかります)。



裏水族館・カフェ&休憩スペース/おみやげコーナー


【カフェ&休憩スペース】
 椅子のあるテーブルが点在し、奥の方にフードショップのカウンターがある。
 カウンターで注文を受け付けているのは大きなタコ。
 タコは探索者たちから注文を受けると、「はいよ」と他の脚でテキパキと品を作ってくれる。
 以下メニューの例です。この他にもあるよ。

・ホットドッグ
・シーフードバーガー
・オニオンリング&ポテトフライ
・海のソーダ
・貝殻アイス

 どれもほっぺたが落ちるほど美味しい。


【おみやげコーナー】
 いくつか商品棚が並んでおり、奥にレジがある。
 レジ打ちしているのはフグ。
 目ぼしいものがないか聞かれた場合、目星成功で以下の1d6を振る。

1:海色の石のストラップ
2:海色のオイル時計
3:貝殻のネックレスor珊瑚のブレスレット
4:イルカ型の人形焼
5:イルカorアシカorクジラのぬいぐるみ
6:貝殻の入ったキャンドル

 レジに進むと、特にお金を求められることはない。
 レジに来た探索者には幸運を振らせ、成功でフグが以下のように話しかけてくる。
「そういえばお客様! うちのボスはもう見ました?」
「え、まだ見てない! そりゃ大変だ! ボスを見ずには帰れませんよ!」
「ボスはすぐに分かりますよ! なんたってボスですからねぇ!」
「今日はボスの機嫌も良いみたいですから、きっとイルカの野郎のとこにボスもお越しですよ!」
 ボスって何? など聞いても、フグはぷくぷくぷくぷく忙しなく動いて聞く耳を持たない。







ED


 ――突然耳に戻る喧騒。
 気がつけば探索者たちは、イルカのプールの入り口前に立ち尽くしていた。
 周囲には人がおり、見渡すフロアには当然のように水槽が並んでいる。
 もちろん探索者たちがいるのは水中などではない。

 イルカのプールの看板を見ると、『本日のショーは終了しました』となっている。
 探索者たちが時計を見れば、すでに閉館ギリギリの時間であると分かるだろう。
 立ち尽くす探索者を、申し訳なさそうにスタッフが退出するよう促す。

 あの水の世界は夢だったのか。
 首を傾げながらも出口に向かった探索者たちは、出口に掲げてある一つの看板を目にする。

『本日はありがとうございました。
 また水の世界でお会い出来る日を楽しみにしております

 橘 航路』



報酬


・帰還 1d6

・カニに宝物を貰った探索者 1d3

・イルカに触った探索者 1d6
 (最後のイルカに捕まるシーンは除く)

・生き物にエサをあげた回数×1

・食べ物を食べた数×1d2

・生き物を乱暴に扱い、強制退場になった。 -1d6


◆AF

・裏水族館でおみやげを買っていた場合
 →それぞれいつの間にか探索者たちは持ち帰っている。
  AF名と効果は以下の通り。

『海色の石のストラップ』
 小さな青い石のついたストラップ。光にかざすと海の色にきらめく。
 身につけていると幸運+5。

『海色のオイル時計』
 青いオイルに銀の砂が混じったオイル時計。逆さにするとぷくぷくとオイルが移動する。
 シナリオ間でSAN値を1d2回復できる。他者へ譲渡可能。

『貝殻のネックレス』
 清楚な白い貝殻のネックレス。
 身につけていると幸運+5。

『珊瑚のブレスレット』
 綺麗なコーラルのブレスレット。
 身につけていると幸運+5。

『イルカ型の人形焼』
 中はあんことカスタードとチョコ。美味しい。
 1回のみ、SAN値を1d3+1回復できる。賞味期限は1ヶ月。

『イルカのぬいぐるみ』『アシカのぬいぐるみ』『クジラのぬいぐるみ』
 もふもふすると癒やされる。
 シナリオ間でSAN値を1d2回復できる。他者へ譲渡可能。

『貝殻の入ったキャンドル』
 火をつけると癒される。匂いは特にない。
 1回のみ、SAN値を1d3+1回復できる。







製作背景とか裏話


もともと『青い心臓』というタイトルで考えており、そこに『SAN値回復』『水族館』というテーマを付け足して練りました。
青い心臓要素消えたね。うん。


水族館を気に入ったノーデンスが真似して作ってみて、お前らにも見せてやってもいいよ? という感じで招待されたのが探索者たちです。
クトゥルフ神話あるあるの神々による迷惑要素としては、あの男の子がいなければ裏水族館から脱出できないとかそんな感じでしょうか。

途中で現れた男の子は水族館の館長……の幽霊で、表水族館と裏水族館をウロウロしています。
彼としては裏水族館ツアーのツアーガイドさんみたいな気持ちらしいです。

タイトル的に意識したのは題.名のない音.楽.会です。

書き手があまり水族館についてのリテラシーがないため、お好きなように改変・補強してください……。