ゴールデンウィークの前に必需品を買い足さなかったことを死ぬほど後悔しております、四ヶ内(しがない)と申します。
ゴールデンウィーク自体は引きこもる予定ですが、あの人混みに足を踏み出さなければならない苦行よ。
「あっちゃんカッコイ~!」「カッキーン!」で一世を風靡したお笑いコンビオリエンタルラジオ。
そのお一人である中田さんが先日このようなブログをアップしてらっしゃいましたね。
何を隠そう四ヶ内もオリラジさんのファンで、Perfect Humanを幸運にも生で拝見できた喜びを未だ忘れられずにおります。
世直し先生やさまざまなトークで鋭く切り込む、ぶっちゃけ偏差値の非常に高い芸人さんである中田さん。
カッケー視点から転売撲滅宣言を打ち上げ、その内容にもなるほどぉ~と思いました。
会場の押さえ方や地方の方が参戦に踏み切る難しさなど、まだハードルはあるようですが、そもそも売り出す時点でここまで積極的に転売撲滅を掲げていることこそ意味があるのではないでしょうか。
ということで、本日はこちらのブログを拝見して思ったことをつらつらと。
~目次~
『良い席』が存在する限り、転売屋が消える可能性は限りなくゼロに近い
まあ、これに尽きるというのが本当のところなのですが。
ライブハウスやコンサートホールで最前列、それと同価値の良い席を確保できるチケット。
それはいわゆる『良番』や『良席』と呼ばれています。
この概念が存在する限り、転売屋が消える可能性って限りなくゼロに近いなぁと。
お笑い方面のライブには明るくないのですが、例えば若手俳優が出演するライブやミュージカルですと、最前列のチケットに10万、15万という値がつけられることも珍しくありません。
もちろん転売価格。
そもそもそういう世界だと、チケットを手に入れる動機が『コンサートを見たい』から『前方を確保する』に移行してしまっているわけです。
自分が良い場所で見るだけでなく、舞台上の相手の視界に入る位置を確保したい。
- 目が合うかもしれない。
- ファンサをくれるかもしれない。
- 顔を覚えてもらえるかもしれない。
それが『良番を確保したい』人たちの半分以上を満たす動機なのです。
ごくごく純粋に、近くで見たいという人ももちろんいるとは思いますが。
気持ちは分かります。おっかけに力を入れていた時期があるわけだからね……。
だからといってそれらのコンサートやライブのチケットが完売御礼、入るのも難しいかと言われると、意外とそうでもないのです。
当日券まで販売している事例も多くあります。
それでも転売屋は消えない。何故か。
良席は高く売れるから。
それに尽きるのです。
良席に座りたい人の間では、2階席に定価で入るなんてありえないという感覚を持っている人もいます。
裏を返せば、ある程度お金を積んでもいいから、良い席を確保したい。
そして多かれ少なかれライブやコンサートを売り物にする業界は、その『ある程度』の金銭感覚が崩壊している世界でもあるのです。
『良番高額バイヤー』はどうすれば撲滅できるのか?
じゃあどうやったら良番バイヤーは撲滅できるの? という話。
ファンの間で上手下手を調整する交換が行われるのはともかく、最初から金を稼ぐために良いチケットが拐われるなんて納得がいきません。
とはいえ、舞台に良い席が存在する限り、転売屋はフッと現れます。
完全なるイタチゴッコ。
舞台を円形にして前方席を増やす? それでは母数が増えただけで結局後方席との際をなくすことにはつながりません。
S席、A席の区分をつければよいのでは? S席の中にも最前列というものが存在するからなぁ。
で、四ヶ内なりに考えたこと。
良席チケットを、完っっっっっっっっ全なる差別制にするというのは?
つまり前方1列目からすべて抽選にするわけでなく、3列目までとか5列目までとかを、超超超プレミアム席にするのです。
対象は超超超プレミアムファンクラブの会員限定。
たとえば年間10万20万とかいう会員制にして、その人達だけがその席を確保できるというシステムです。
もちろん10万20万払っておいて前方に座れるだけでは納得いきません。
超超超プレミアムなファンクラブの会員は、舞台上のキャストとグリーティングしたり、ツーショットを撮れる機会を設けたり。
毎回それがついてくるなら、正直年間20万くらいなら払う人いるんじゃない? と思います。
ジャンルやグループによっては50万でも納得する人がいるかもしれませんね。
さすがの転売業者さんだって、そのためだけに超超超プレミアムファンクラブに入っていては元が取れません。
そもそもそんなプレミアムなファンクラブ、すぐ顔が割れるだろうしね。
……とかいったって、この作戦だって穴だらけです。
超超超プレミアム席を3列目までにしたら、比較的値段は下がるだろうとはいえ、4列目が高く転売されるのは必至ですし。
そもそも超超超プレミアムのチケットだって、転売が起こらないとは限らないしね……。
「レアリティチケット」を売る転売屋を抑えたら、次はどうやって「プレミアムチケット」を売る転売屋を抑えるか。
警察と泥棒みたいなことは意外とどこでも繰り広げられるのかもしれないですね。
悩ましい話。
それでもより多くの人に『パフォーマンスを見ることを楽しんで欲しい』という思いを根底に行動を起こされた中田さんには、ひたすら敬意しかありません。
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