TRPGは会話で進行するゲームです。
ゲームをする上では必ず相手がそこにいて、意見を持ち、会話を交わし、話を進めていきます。
それが楽しく刺激的で、なにより魅力的で……。


そんな『人と会話する』ことを前提に成り立つTRPGを嗜む中で、自然と身についたスキルがいくつかあります。
そして一時期、ビジネス書や自己啓発書を必死に読んで己の心を保っていた四ヶ内(しがない)は、「……これは巷に言うビジネススキルでは?」とふと思いました。

そんな、「TRPGをしてるとこんなスキルが身につくんだね! すごーい!」を今日はちまちま語っておきます。






~目次~







メールやメッセージのレスポンスが早くなった


これはTRPGのセッションを行う日程を決める時など、事前調整において。
四ヶ内は基本的にSNS上の友人とセッションを行いますので、TwitterのDMなどを使用して連絡を取ります。

そしてそのレスポンスの早いこと早いこと

○○のセッションやります!
候補日は◯月◯日と◯月◯日です
多数決で◯日にしま~す

この会話の流れがめっちゃ早い

そりゃ遊ぶ予定を立てるわけですから、自分も相手も反応が早いのは半分当然かもしれませんが。
何分TRPGは毎週、毎日単位で予定を立てるので、この日程調整の連絡を頻繁に行うのです。

するとどうなるか。
返信の速さが癖になって、TRPG以外でもレスポンスが早くなります

貯めがちなメールや、後回しにしがちなメッセージ。
それをいつのまにか、『PCを起動して最初にチェックし、返信する』という習慣が上書きしていました。

さらに大きく言うと『自分がボールを持たない』ような振る舞いが自然と増えました。
仕事上でもすぐに返信し、申込みが必要であれば即座に反応、チェック、報告。
タスクについてはまだまだ穴が多いですが、少なくとも5分以内に済む用事については、「ああ~~~あの時やっておけばよかった!!!」が無くなってきたように思います。

自分のタスク管理が楽になって、初めて気づいた意外なラッキーでした。



文章を要点を押さえて読むのがうまくなった


これはGM(ゲームマスター)をするようになってから身についてきたなぁと感じる点。

TRPGのゲームは、すべてGMが管理しています。
GMがもともとあるゲームのシナリオ(台本的なもの)からちょっとずつPL(プレイヤー/参加者)に情報を与え、何をすればこのシナリオをクリアできるかをPLが暴いていくわけです。

つまり、GMの情報管理がかなり重要になってきます。
情報の出し方や、PLのせっつき方など、細かなGMスキルはおいおい語るとして……。

TRPGのシナリオは大体において文章量が多いです。
少なくても1万字、3~4時間遊べるしっかりめのものを回そうとすると、5万字のシナリオを読み込むことになることも珍しくないのではないでしょうか。

この5万字の中から、PL達の行動に対応しつつ、その時その場で正しい情報を与え、シナリオを盛り上げるための演出も行うわけでして。
情報を与えるだけならまだしも、演出はそこそこ余裕が無いとなかなか語れません。
演出のないTRPGもちょっと味気ないよなぁ……と四ヶ内は思うタイプです。

などと腕を組みながら、GMを沢山させていただいて。
身についたのが、「で、結局この文章で一番重要なのはどの流れ?」という要点を確実に押さえるスキルです。

これ意外と、できない人は大人になってもできない気がする。
特に四ヶ内は典型的な目が滑るタイプで、酷い時は漫画もなかなか読めません。

でもTRPGがしたい!!!!!!!!!!!!!!

というわけで頑張って自分なりにシナリオを読み込む技術を身に着けました。
するといつの間にか、それが文章・話の要点を最後まで押さえるスキルになっていたわけです。

結局何が言いたいのか?
この話題の本筋は何なのか?

それを押さえるだけで、GMとしても最近そこそこ余裕が出てきたんじゃないかなぁ……と、自分では思っています。自分では







相手が求める返答を考える癖がついた


これもGMをしていて身についた力かな。

GMをしていると、PLがPC(プレイヤーキャラクター)の口・身体を借りて、色々な行動や提案を行ってくれます。

「周囲を見回してみます」
「NPCの服装を確認してみます」
「それはどのくらいの高さにありますか?」

などなど。

この一言でも、場面ごとにPLさんが内心で思っていることが違います。

序盤「周囲を見回してみます」→ここはどこなんだろう?
中盤「周囲を見回してみます」→ギミックを動かしたけど、変化はあるかな?
終盤「周囲を見回してみます」→自宅に無事帰ってこれたのだろうか?

などなどなど。

四ヶ内は最大の演出は情報を受け取ったPLの中に宿ると思っているので、基本的には『PCの視界に実際に見えているもの』の描写だけで抑えます。
が、一歩踏み込んで考えることで、PLさんがそわっとする演出を差し込めるのではないかなと思います。

「周囲を見回してみます」に対して、
・序盤のGM「ああ、ではあなたは見てしまいますね……
・中盤のGM「変化はないようですね。……ですがここであなたは違和感に気づきます
・終盤のGM「ではあなたは、一抹の不安と共に周囲を確認します

みたいな。
この程度の一言を付け足すのが、自分がGMとして演出を行う時の目安にしています。
シナリオにある描写は別として。

この相手が本当にやりたいと思っていること』を察する力は、ビジネスでも要求されやすいものなのではないでしょうか。
相手の目的を考える』『それを先回りして行動する』……意外とどんなビジネス書にも書いてあることですよね。

GMをする時は先回りまで発言する必要はありませんが、先んじて「あ~こうしたいんだろうな」と思考を読んでおくことで、PLが一番驚くタイミングで描写を突っ込めると思っています^^

遊びは遊びでも、大人数で言葉を扱うTRPGは一種の話し合い。
ただ楽しくてのめり込んでしまうこのゲームが、自分の意外な能力を伸ばしてくれるかもしれません。

そう思うと、深夜(というか明け方)に至るセッションの罪悪感も、少々薄れたりするのでは?