CoC向けオリジナルシナリオ
「被害者の庭」

あの狂気をもう一度。

今度はT都をうろうろするシティです。
謎解きは少なめのすんなりシナリオになっています。
前作に引き続きペナルティ要素もあります(おまけ程度ですが……)。

「人殺しの家」TRUE・BESTエンド向けですが、前作NOMAL、BAD、ロストでも(一応)プレイできるようになっています。

2017/12/11
キーパリングQ&Aを作りました。こちら



~目次~
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シナリオ情報


想定人数:2~4人
目安時間:ボイセで4~5時間
傾向   :戦闘あり、シティ、出目によってはロストワンチャン
備考   :「人殺しの家」TRUEエンド向け続編シナリオ。

◆舞台
現代日本・T都。共通語は日本語。
様々な民族が入り交じる多国籍文化都市であり、和洋折衷の人々が交錯している。
都市の中にアジア系やヨーロッパ系などが住む区画がなんとなく分かれており、マフィアやヤクザによって統治されている地区も。
職場の人間の名前の国籍が統一されていないのも、T都の人間にとっては普通のこと。

~このシナリオの読み方~
「※」→KP情報、シナリオ背景など。
「SANc」→SAN値チェック。成功/失敗という風に値を書いています。
「---」→ここで挟まれた部分はそのまま共有メモとかに貼れるように書いたつもりです。



真相


 テッド・ウィンチェスターは生きていた。
 ミ=ゴにより脳を回収され、脳を他人に移し替えることで生き永らえた彼は、自分の芸術作品である人形が人目のつかないところに仕舞われていることをつまらなく感じる。
 せっかくならば一つショーを見たいものだ、と、人形を警察から出すついでに、人形の元となった娘の保護者たちに目をつけた。

 娘を人形の材料として殺害されたブライス夫妻はテッドの言葉に誘惑され、娘を生き返らせるべく儀式に取り掛かる。
 (娘が生き返るというのはテッドの虚言であり、実際はテッドの傀儡として事件を混乱させていただけである)
 儀式は進行するが、その途中で本物のジョーンズ・ブライス氏(父親)は殺害されてしまう。

 歪んだ喜劇を更に盛り上げようと、テッドは以前自分の家に侵入し、見事人形を回収してみせた探索者たちを、今回の事件へ招いたのだった。



NPC


◆メアリー … 少女人形
STR:18  DEX:20  INT:8
CON:20  APP:20  POW:18
SIZ:5  SAN:90  EDU:6
H P:13  M P:18
・装甲…10ポイント

・ナイフ(70%)
 - ナイフダメージ…1d6
・回避(50%)

メアリーは蝋でできた人形なので、装甲も含めて炎によるダメージが2倍になる。
毒、窒息によるダメージは一切喰らわない。

☆APPが20あるメアリーは、『顔を見なくても、遠くからでも分かる』レベルの美人。
 なので、『顔はよく見えなかったけれどとにかく美人だった』という目撃証言でも問題はない。


◆クレア
STR:7  DEX:10  INT:12  アイデア:60
CON:9  APP:13  POW:10  幸 運:50
SIZ:11  SAN:50  EDU:14  知識:70
H P:10  M P:10  回避:20  ダメージボーナス:0

・製作:蝋人形(70%)
  - メアリーHP強化値…1d3+1
メアリーは生物ではないため、クレアの強化によって上限を超えてHPが増える。

フルネームはクレア・ブライス。
ニーチェにそそのかされ、メアリーを生き返らせるためという名目でカルトじみた行為に手を付けている。
彼女はメアリーは自分の言うことを聞いてくれていると思っているが、実際にメアリーが従っているのはニーチェの命令である。

死ぬためにいるようなステータス。
メアリーが傷つくと狂乱し始める。


◆ジョーンズ
STR:14  DEX:14  INT:13  アイデア:65
CON:13  APP:18  POW:18  幸 運:90
SIZ:13  SAN:90  EDU:21  知識:99
H P:13  M P:18  回避:28  ダメージボーナス:1d4

・製作:蝋人形(99%)
 - メアリーHP強化値…1d6+1
・回避(80%)
彼は装甲10ポイントを秘匿で持っている。

フルネームはジョーンズ・ブライス。
その正体は都市伝説の原因であるニーチェであり、『人殺しの家』の犯人だったテッド・ウィンチェスターその人
探索者からの信頼を得るため、ジョーンズ氏として振る舞う。

彼への心理学は、特別指定がない限り「強い使命感を抱いているように感じる」と返す。
彼が実際に抱いている使命感は、「美しいものをより美しく輝かせる」という歪んだ使命であるが。

彼の行動基準は「美しさ」。
自分の行動を阻む者は美的センスがないと言う。
本性を表したロールをする際は、PCに質問されて困ったときは「この美しさが分からないのかい?」「美的センスの問題だよ」などと流すと変態臭くて良い。



~探索の流れ~


導入で警察・探偵が合流。
 ↓
シティ探索。
 ↓
  • 高架下ショットバー、クレアのロッカーからウサギの首の人形
  • 劇場から少女の首の人形(位置の情報はジョーンズの事務所でget)
を、それぞれ入手。
人形の首を交換させ、ジョーンズの事務所地下への鍵を入手。
 ↓
クライマックス。



補完・前作のまとめ


※前作プレイから時間が経っていた時向け。
 テキストで貼り付けておくと良いかと思います。

---
【『人殺しの家』のまとめ】
・3ヶ月前、巷を騒がせた『人殺しの家』の事件。
 少女人形については公には伏せられており、一般には「連続少女誘拐・殺人事件」で通っている。

・犠牲となった少女たち(人形に使われた部位)
  - キャサリン・パーカー(金髪)
  - シンディー・ウィキンズ(腕)
  - ダイアン・ホワイト(足)
  - アイリーン・テイラー(胴)
  - フレデリカ・トムソン(肌)
  - メアリー・ブライス(顔)

・テッド・ウィンチェスター(Ted.Winchester)
 …人殺しの家と少女人形を作った男。

・警察本部によりテッドの屋敷の家宅捜索が行われて以降、情報規制がなされ、警察PCもその後の詳細は聞かされていない。
 少女人形とテッドの遺体は警察によって回収されたとのこと。 

【T都について】
 現代日本・T都。共通語は日本語。
 様々な民族が入り交じる多国籍文化都市であり、和洋折衷の文化が交錯している。
 都市の中にアジア系やヨーロッパ系などが住む区画がなんとなく分かれており、マフィアやヤクザによって統治されている地区も。
 職場の人間の名前の国籍が統一されていないのも、T都の人間にとっては普通のこと。

 外国出身の場合、日本語技能を振っていなくても最低限意思疎通できる程度には日本語が使える。
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※警察PCもテッドの遺体のその後を知らされていないのは、警察上層部がテッドの遺体に脳がなかったことを極秘として伏せているためです。



導入・探索者たちの事前情報


※参加者に警察PC・探偵PCのどちらかしかいなかった場合
 →職業関係なく、PC1には警察の事前情報を、PC2には探偵の事前情報を、という風に分けて与えてください。

シナリオを開始する前に、以下の情報を探索者たちに与える。


◆警察PC
・「人殺しの家」の事件から3ヶ月が経過している。

・警察署内で厳重に保管されていた『テッドの人形』が忽然と姿を消した。
 『テッドの人形』とはもちろん、探索者たちが以前人殺しの家から回収したあの少女人形だ。
 以前事件に関わっていたあなたは、人形の捜索を命じられる。
・人形の紛失は表沙汰にはされていない。
 あなたは捜索を命じられた際、くれぐれも秘密裏に捜索すること、との厳命を受けている。
・T都内のI袋区で、少女人形に酷似した少女の目撃情報が数件あがっている。
 目撃された地域は以下の通りである。
 - I袋駅東口 高速道路高架下
 - I袋駅東口 大型オフィスビル付近
 - I袋駅西口 区立劇場

・またあなたは、最近I袋区で通り魔事件が多発していることも知っている。
 犯人は未だ逮捕されておらず、詳細も不明である。

・あなたはジョーンズという男性と話をする手筈になっている。
 ジョーンズ氏は、一番最後にI袋区内で少女人形に酷似した少女を目撃した男性である。
 (人形に酷似している、とは、情報を得た警察による判断。
  男性自身は人形のことはもちろん知らず、ただ美しい少女であると思っている)
 ジョーンズ氏とはI袋駅西口の喫茶店で落ち合う約束だ。
 (導入シーンになります)

 ※警察PCが2名以上の場合、上司から共に行動して捜査に当たるよう命じられたことも追記する。


◆探偵
・「人殺しの家」の事件から3ヶ月が経過している。

・最近T都内のI袋区で、『さまよう少女』という奇妙な都市伝説が流行っている。
 美しい少女が深夜の街を徘徊し、声をかけた人間を無差別に殺害するという内容。
・さらにI袋区で、『ニーチェの伝言』という都市伝説も流行っている。
 I袋区に落ちている便箋で、中の紙には赤い字で何らかのメッセージが書き付けてあり、
 それらはすべて『by Nirche』という言葉で締めくくられている。
 『ニーチェの伝言』を見つけると悪いことが起きる、らしい……?

・探偵であるあなたは、クレアという女性から依頼を受けている。
 行方不明になった娘を探して欲しいという内容。
 クレア氏とはI袋駅西口の喫茶店で落ち合い、話を聞く約束である。
 (導入シーンになります)

 ※探偵PCが2名以上の場合、クレア氏が他の探偵PCにも声をかけ、同じ日に落ち合う手筈になっていることも追記する。



導入・探索者たちの再会


 そろそろ夕方になろうかという時間帯に、とある喫茶店でばったり遭遇する探索者たち。
 ある程度雑談などを挟んだところで、探偵PCの依頼人であるクレアが姿を見せる。

 クレアは栗色の髪をした可憐な女性。
 しかし顔色は悪く、濃い隈もあり、非常に憔悴している様子である。
「ああ、探偵の***さんでしょうか……?」
「わたくし、クレアと申します」
「どうぞよければ、わたくしの自宅でお話を聞いていただけませんでしょうか。
 ここから近いところにあるマンションなんです」

そのまま探偵の導入パートへ。



導入・探偵パート


 クレアに心理学を振った場合、一環して「非常に憔悴している様子である」などと伝えてください。
 クリティカルした時は、「憔悴しながらも何か強い意思を抱いている」など。

 クレアが探索者たちを連れてきたのは、西I袋の一角にある高級マンション。
 探索者たちを客室に通すと、クレアはお茶を出し、淋しげに笑いながら探索者たちに勧める。
「こんなおもてなししか出来なくてすみません……娘が好んでいたお茶なんです、よかったらどうぞ」

 ※薬のぶち込まれたお茶です。
  テッドの用意した非常に精度の高い薬なので、医学-20、または薬学持ちの探索者しか気づくことはできません。
  お茶を飲んだタイミングでダイスを振るとバレバレなので、
  事前にシークレットなどで振って気づくか気づかないかを決めておくと良いでしょう。
  薬に気づいた探索者には、シークレットで「妙な苦味を感じた」と送ります。……飲んだ時点で手遅れではありますが。

 探索者たちにお茶を出すと、クレアは疲れ切った様子で話を切り出す。
・3ヶ月前の学校帰りに娘が行方不明になった。
 警察に捜索を依頼したが、見つかっていない。
・娘は7歳で、とてもではないが一人で遠出などできない。
 親の言うことをよく聞くいい子で、出かける時にはきちんと行き先も告げていた。
・警察の捜索も下火になってきている。
 どうしても娘を諦めきれない、どうか娘を探し出してほしい。

 娘の名前を聞くと、「メアリーと言います」と虚ろな目で答える。
 娘の写真がないかと聞くと、「隣の部屋に写真立てが……少し待ってくださいね」と席を立つ。

 探索者たちがお茶を飲んでいなかった場合、クレアが部屋から出てしばらくしたところで【聞き耳】を振らせ、部屋に甘ったるい妙な匂いが漂い始めたことに気づかせる。
 これもまた動きが鈍くなるお薬である。

 しばらく探索者たちが過ごした後、クレアは写真立てと――大ぶりのナイフを手に戻ってくる。
 クレアは片腕に写真立てを抱き、もう片方の手で握り締めたナイフを探索者たちに向ける。
「そう……こうすればいいのよ。こうすればメアリーが帰ってくるの」
「だってニーチェがそう言ったんだもの」

 行動しようとした探索者たちは、自分の四肢が痺れ、動きが鈍くなっていることに気づく。
 具体的にはDEXが-5される程度。
「こうすればいいのよ、メアリーが帰ってくるの!」
 狂乱しながら、クレアはナイフを振りかざす。ナイフの軌道は滅茶苦茶で、当たった花瓶が床に落ち、砕けて高い音を響かせた。

 ……ここでシーンを警察の導入に切り替える。



導入・警察パート


 探偵PCが去ってしばらく後に、警察PCの元にジョーンズが現れる。

 ジョーンズは黒髪のハンサムな男性。
 穏やかな笑みを浮かべ、警察PCに頭を下げる。
「初めまして、ジョーンズと申します。私の話がお役に立てばいいのですが」
「こんなところでは何ですし、私の家にいらっしゃいませんか?
 狭い家ではありますが、ここから近いところにあるんです」

 ジョーンズが探索者たちを連れてきたのは、西I袋の一角にある高級マンション。
 玄関を見るとジョーンズは「おや?」と靴の数に首を傾げる。
「妻の友人が来ているのかな。すみません、片付いていないのですが私の書斎でよいでしょうか」

 書斎に探索者を案内すると、ジョーンズは自分が目撃した情報について話し始める。
 ※彼は少女人形のことを人間の少女だと思っている、……という体で証言します。

・3日前の夜、I袋駅西口にある区立劇場前の公園でとある少女を見かけた。
・少女は遠目から見ても非常に美しかったが、酷く汚れた服を着ていたように思う。
・自分が目撃したとき、少女は劇場の警備員らしき男性と話をしていた。
 そしてしばらく話していたかと思うと、突然少女の手が刃物のように変形し、警備員の腹部を貫いた。
・咄嗟に警備員に駆け寄ったが、その頃には少女はその場から離れ姿を消していた。
 非常に足が早かった。
 警備員は一命をとりとめ入院中だと聞いている。
「手が変形したなんて、馬鹿げた話に聞こえますよね」と語った後、ジョーンズは苦笑いをする。

☆APPが20あるメアリーは、『顔を見なくても、遠くからでも分かる』レベルの美人。
 なので、『顔はよく見えなかったけれどとにかく美人だった』という目撃証言でも問題はない。

 警察PCと少し話をした後、ジョーンズはふと気づいたように「すみません、お茶も出していませんでしたね」と立ち上がりかける。
 が……そのあたりで、突如別の部屋から女性の金切り声と何かが割れる音が響いてくる。

 ※探偵たちのいる客間でクレアが暴れ始めた音。

「何だ!?」とジョーンズは客間に向かう。
 警察PCが音のした方(客間)に向かうなら、「多分そっちのドアです!」とついてくる。
 警察PCを誘導したい場合は、そちらから探偵PCの声が聞こえた、などと促すとよい。



導入・合流パート


 警察PCが合流したところで、客間には動きの鈍くなっている探偵PCとクレアがいる。
 クレアは乱入してきた警察PCとジョーンズには目もくれず、探偵PCを攻撃しようとする。
 そのままDEX順の行動(戦闘処理)となる。

 探偵PCは自ターンの最初に毒15とのCON対抗を行う。
 失敗すると行動できない。

 ジョーンズは自分の行動順になると懐から携帯型の注射器を取り出し、素早くクレアの首筋に突き立てる。
 ジョーンズの前に探索者がクレアを取り押さえても同じ行動を取る。
 途端にクレアはぐったりと動かなくなり、それをジョーンズが受け止める。
「今のは……鎮静剤です。最近妻は奇行が多くて、医師から頂いたんです」

 クレアを沈めたジョーンズは探偵PCたちに謝罪し、身を案じる。
 身体が動かないことを伝えれば、「しばらく休めば毒は代謝されると思います。まさか、こんなことをするなんて……」などと。

 探偵PCたちは少し休めば回復する。
 その間にジョーンズは厳しい顔で経緯を語る。

・3ヶ月前、一人娘であるメアリーが行方不明になった。
 その後警察の調査によってメアリーは遺体となって発見されたという。
 しかし凶悪犯の手中にいたらしく、遺体は酷く損傷して回収しきれなかったと伝えられた。
・クレアはその日以来錯乱してしまい、メアリーの死を受け入れられず、ヒステリーを起こすようになった。
 最近街を徘徊しているという少女のことをメアリーだと思い、あの子を向かえにいかなければ、という思いに取り憑かれているらしい。

 ジョーンズは苦い顔で探索者たちに頭を下げる。
「無理は承知です、ですが……もし可能であれば、妻のためにも、街を放浪している少女を見つけてもらえないでしょうか。
 その少女がメアリーでないと分かれば、妻もメアリーの死を受け入れられると思うんです」

 探索者が了承すると、ジョーンズは寝室に妻を連れていく。
 クレアが先程持ってきた写真立てが床に落ちており、そこに映っている栗色の髪の少女は、以前の事件で自分たちが出会った少女人形と同じ顔をしているとすぐに分かるだろう。

 ここから探索パートとなる。
 探索者たちが行動し始める頃には、外は日が落ちて夜の街に姿を変えていた。



探索開始~探索箇所の開示~


 警察PCが探索箇所として事前情報の場所をあげたところで、それぞれの探索箇所の詳細を公開する。
 T都で活動する探索者たちは、以下の場所にそれぞれのような印象を抱いている。

---
・I袋駅東口 高速道路高架下
 繁華街寄りで飲み屋が続いている。治安はあまりよくない。
 警察を嫌う人間が多く、警察の聞き込み調査なども難航している。
 ◆警察PCが聞いた話→高架下のショットバー『エリザベート』の店員が放浪する少女を目撃したという。

・I袋駅東口 大型オフィスビル付近
 住宅街が近く、周囲にはマンションが多い。
 区役所がオフィスビルの中階にある。
 ◆警察PCが聞いた話→区役所の職員が放浪する少女を目撃したとのこと。

・I袋駅西口 区立劇場
 駅から出てすぐのところにある大型の劇場。
 劇場前には噴水のある公園が広がっている。
 ◆警察PCが聞いた話→目撃情報はジョーンズが話した通り。
---

※◆の情報は警察PCが手がかりとして上司から聞かされた情報です。

※それぞれモデルとなった場所をあげておくと、
 高速道路高架下→首都高速5号池袋線(サンシャイン前交差点)
 大型オフィスビル→サンシャイン60
 区立劇場→東京芸術劇場
 です。実際はサンシャイン60の中に区役所ないけど、知名度を取りました。

夜ではあるが天下のI袋なので、探索者たちが希望するショップや機関はほとんど営業している。



ジョーンズ家


探索して情報が出てくるのは客間と居間のみ。


◆客間(探索のスタート地点)
 ローテーブルとソファのセット。
 部屋の隅に小型のテレビとDVDラックが設置してある。

◇小型テレビ
 DVDプレーヤーが設置してある。
 電波を受信するタイプではないらしい。

◇DVDラック
 ミュージカルや舞台演劇のDVDが多く並んでいる。
・【目星】
 →とあるDVDから「ニーチェの伝言」が出てくる。
  (情報『ニーチェの伝言』を参照)


◆居間
 大型のテレビ、テーブルとソファ、本棚が設置してある。

◇大型テレビ
 DVDプレーヤーが設置してある。
 電源を入れるとニュースが流れ始める。
 「先週からI袋区で多発している通り魔事件ですが、未だに犯人は逮捕されておらず――」

◇本棚
 本と一緒に、ミュージカルや舞台演劇のDVDが多く並んでいる。
 客間から「ニーチェの伝言」が出ていなかった場合、【目星】でとあるDVDから「ニーチェの伝言」が出てくる。
  (情報『ニーチェの伝言』を参照)



I袋駅東口 高速道路高架下


 飲み屋の続く高架下は、夜ではあるが店の明かりに照らされ、それなりに人が行き交っている。
 少し探すとショットバー『エリザベート』が見つかる。


◆ショットバー『エリザベート』
 シックな雰囲気のバーで、客はあまり入っていない。
 カウンターの女店主が探索者たちに嫌そうに対応する。
 警察と名乗ればさらに態度が悪くなるが、探偵と名乗ると「……ああ。探偵さんなら良いわよ」と少し態度が軟化する。
 警察PCが話を聞きたい場合は、-30して【交渉技能】成功が必要。

 女店主は以下のように語る。
・一週間ほど前、店員が通り魔に襲われ重傷を負った。店員は今も入院している。
・店員は店の裏の通りで、この辺りに似つかわしくない美しい少女を見かけたという。
 店員が少女に声をかけたところ、「パパのお使いなの」と言われ、突然少女に襲われた。
 店長は裏通りの詳しい場所も教えてくれる。
・店員いわく、少女の手が突然刃物に変形したとのこと。
 その証言を警察に疑われて一触即発したところなので、今マジで警察と話したくない。
・「あと……」と、女店主は少しいいづらそうに言葉を濁す。
 「怪我した子いわく、女の子の面影がなんとなくうちで働いていたパートの人に似ていたらしくて。
  変に疑われるのも嫌だから、警察には話してないんだけど」
・パート? と尋ねれば、クレアがこの店で働いていることを教えてくれる。
 クレアは最近憔悴しており、ロッカーに荷物も入れっぱなしで3ヶ月ほど店に顔を出していないらしい。
 警察じゃないから、あなた達ならロッカーの中を見せてあげてもいいわよ、とも言う。


◇クレアのロッカー
 コートや店で使うらしい制服がかけられている。
 よく調べると、中から鍵束とボロボロに使い込まれた手帳が出て来る。
 ロッカー内には【目星】も振れる。

・鍵束
 2つの鍵。「家」「事務所」とそれぞれシールが貼られている。

・手帳
 中を開いてみると、全てのページが手書きの文字で埋め尽くされている。
 びっしりと書き込まれた内容にどこか背筋が凍るような恐怖を得る。SANc0/1。
 この手帳に【目星】を振ることで、要領よく要点を読み上げることができる。

---
 人形は熱と光で傷んでしまう。
 特に日の光が苦手で、本能的に明るい場所を避けるという。
 火を近づけるなんてもっての他だ。
---

手帳の記述は、主に上の事実を記しているらしい。

・ロッカー内への【目星】
 →コートのポケットに小さな人形が入っているのを見つける。
  頭部はウサギだが首から下は少女、というチグハグなもの。
  (イベント『ウサギと少女の人形』を参照)


◇ショットバーの裏通り
 表通りからはガラリと雰囲気が変わり、一切人気のない道。
 店の裏口が並んでいるようで、喧騒は遠い。

・【目星】
 →とある店の片隅に落ちている便箋を見つける。
  便箋の中身は赤い文字。「ニーチェの伝言」である。
 (情報『ニーチェの伝言』を参照)

 ★便箋を拾うと、確率でメアリーとの接触イベントが発生する。
 (イベント『メアリーとの接触』を参照)



I袋駅東口 大型オフィスビル付近


 夜であるため、ビルに入っているオフィスの半分は営業時間外となっている。
 案内を見ると、区役所は夜間窓口なら開いている模様。


◆区役所
 夜間窓口に行くも、時間帯も相まって警察関係の人間でなければ話を聞くことは出来ない。
 探偵PCが話を聞きたい場合は、-30して【交渉技能】成功が必要。

 警察PCまたは技能に成功した探偵PCは別室に通され、少女を目撃したという職員と面会する。
 職員は顔にガーゼ、腕に包帯など、見るからに怪我人の様相をしている。

 職員は以下のように語る。
・5日ほど前、仕事帰り、夜道で区役所のあるビル近くをうろついている少女を見かけた。
・声をかけたところ、「パパのお使いなの」と微笑まれ、突然少女に襲われた。
 職員は襲われた道についても詳しく説明してくれる。
・少女の手が突然刃物に変形したように思う。
 しかし現実にそのようなことが起きるわけもないし、自分の証言にあまり自信がない。
・もう少し入院した方がいいと言われたが、臨時で手伝ってくれている職員が最近忙しいそうで、申し訳ないと思い無理矢理退院してきた。
 ジョーンズさんという方なんですけども。
・ジョーンズさんは弁護士の免許を持っている方で、区役所の人手が足りない時に臨時で手伝ってくれる。
・ここ3ヶ月ほど忙しいようで、最近は自身の事務所にずっといるらしい……。
 自分が入院している間、無理を言って区役所の業務を手伝ってもらっていた。

※職員が知っているのは本物のジョーンズ・ブライスの方である。
 外見情報など聞くと怪しいところが出てくるため、焦らしたいGMは外見に関する話を逸した方が吉。

 ジョーンズの事務所は住所はすぐに教えてくれる。
 西I袋にある、ここから徒歩圏内の場所。


◇区役所のビル周辺
 少女に襲われたと職員が教えてくれたのは裏道。
 駅とは反対方向に続く道で、夜となるとほとんど人通りがない。

・【目星】
 →ビルの影になっている場所、植木に隠されているような形で便箋が落ちているのを見つける。
 「ニーチェの伝言」。
 (情報『ニーチェの伝言』を参照)

 ★便箋を拾うと、確率でメアリーとの接触イベントが発生する。
 (イベント『メアリーとの接触』を参照)



I袋駅西口 区立劇場


 駅から出てすぐのところにある大型の劇場。
 劇場前には噴水のある公園が広がっている。
 車道が近く、数多い街灯が公園と劇場を照らしている。

 ここでの目撃情報は導入でジョーンズが話した通り。


◆劇場
 どのホールも現在公演中らしく、ロビーは閑散としている。
 受付があり、受付の横には近日中の公演のチラシがラックに並んでいる。

・ジョーンズの家を探索していた場合、ラックに【アイデア】
 →チラシの公演ジャンルがジョーンズの家にあったDVDなどと被っていることに気づく。
  どうやらこの劇場では、この手のジャンルの公演を多く取り扱っているらしい。


◆劇場前公園
 中央に噴水のある公園。レンガ状に灰色の石が敷き詰められてる。
 今は使用されていないが簡易の屋外ステージがあり、催し物がなされていることもある。

 【目星】
 →劇場の裏、人通りがなく影になっている場所に便箋が落ちている。
 「ニーチェの伝言」。
 (情報『ニーチェの伝言』を参照)

 ★便箋を拾うと、確率でメアリーとの接触イベントが発生する。
 (イベント『メアリーとの接触』を参照)


◇公園の噴水
 ジョーンズの事務所で出た情報の通りに、噴水の背面から北へ20歩・西へ20歩進むと、公園の隅の小さな茂みにたどり着く。
・【目星】または【アイデア】
 →その部分の土が最近掘り返された形跡があることに気づく。
  地面を掘り返すと、中に何か入っている真っ黒なビニール袋が出てくる。
  中から出てくるのは……首から上は少女、首から下はウサギという歪な人形。
   (イベント『ウサギと少女の人形』を参照)







ジョーンズの事務所


※ジョーンズの事務所を調べる頃には、ジョーンズに連絡をとっても通話には出ず、ジョーンズ家に帰っても誰も出ない。
 鍵を使って中に入っても誰もいない。

事務所は鍵がかかっている。クレアのロッカーから取り出した鍵で開けることができる。

一階建ての簡単な建物。
入ってすぐの空間が仕事場になっている。
内装は欧米風の作り。

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【ジョーンズの事務所/探索箇所】
 デスク、書棚、テーブル&ソファ、暖炉
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◆デスク
 仕事用の事務的な机。机の上には写真立てがあり、かつてメアリーだった栗色の髪の少女が微笑んでいる。
 2段引き出しがついている。

◇写真立て
 ・【目星】orよく見る
 →写真立ての裏に紙切れが封じられているのが出てくる。
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 何度も見に行ったよね、大好きなミュージカルを。あの建物に。
 噴水の背面から、北へ20歩、西へ20歩だからね。
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 ※クリアに必要な情報なので、積極的に出す。

◇上段
 仕事用の書類などが入っている。
 ・【目星】
 →「ニーチェの伝言」と似たような手紙が2つ入っているのを見つける。

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 頑張って!
 私は貴方の味方だよ。
 一緒に娘さんを取り戻そう。
 Twestedより
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 ※トゥエステッドと無理矢理読みます。

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 人形についての注意

 人形はいい子だから、絶対に親の言うことを聞く。
 またたとえ彷徨っていても、危険を感じたら本能的に親の元に帰ってくる。

 I袋なんてあの子にとっては庭も同然。
 放してあげれば、気ままな夜のお散歩を楽しみ始めるよ。

 儀式の最後には、呪文を唱える場に人形が必要だ。
 夜に散歩させても構わないが、儀式の最後になったら必ず家に帰らせるように。
---


◇下段
 引き出しに鍵がかかっている。
 ウサギと少女の人形から出てきた鍵or【鍵開け】で開けられる。

 中からノートが一冊出てくる。

・ノート
 中を見ると、『人形を生き返らせる方法』がびっしりと手書きで書かれている。
 まるで子供向けの本のように非常に丁寧。しかし内容はカルティックで、底知れない嫌悪感を得る。SANc0/1。
 また一番最初にこの本を読んでしまった探索者のみ、否応なく以下の呪文を理解してしまう。

---
『人形を人間に見せる』呪文
 対象のSIZと同じMPをコストとし、無期限に人形を人間に見せる。
 人形に人間のパーツや魂が使用されている場合、1のPOWと1d10のSAN値の提供も必要。
 人形を直接目撃した人間は、たとえどのような情報を持っていてもその人形が人間にしか見えなくなる。
 人形が破壊されると呪文は効力を失う。

 ※人形づくりに通じている人間には人形と見破られる可能性がある。
  また、術者にも人形のままに見える。
---

 ※『平凡な見せかけ(基本P.280)』の改変呪文です.
  テッドがわざと理解しやすいように書いたので、習得に時間はかかりません。


 さらにノートに【目星】で、以下のようなノリで封じられたページを見つける。
---
人形を生き返らせる方法

材料
 ・術者の知り合いの大量の血液
 ・人形を見たことがあり、人形として認知している人間の肉
 ・数日間に渡る呪文の詠唱と魔力の提供

呪文を唱える途中で、人形は自律して行動しはじめる。
その状態の人形に命令して、人形自身の手で血液や肉を採取させることも可能。
---

 このページには特別に【心理学】が振れる。
 成功した探索者は、書き手の悪質ないたずら心を察知し、ノートに全くのデタラメが綴られていることを察する。

 また【アイデア】の半分に成功することで、以前「人殺しの家」の地下で目撃したノート類と筆跡が似ていることにも気づく。


◆書棚
 仕事用であろう本がぎっしり詰まっている。

・【目星】
 →とある本に日記帳らしきものが挟んで隠されているのを見つける。
---
*月*日
 メアリー。
 *んでしまった。どうして。 
 警察には遺体は返却できないと言われた。どうして?
 メアリー。
 嘘だろう、メアリー。私達の可愛いメアリー。

*月*日
 メアリーが*んでしまって以来、クレアもおかしくなってしまった。
 当然だ、遺体もないのに*んだなんて認められるものか。

*月*日
 メアリーは*んでいないんじゃないか?

*月*日
 メアリー。見つけた。そんなところにいたのかい。

*月*日
 ニーチェは僕達の神様だ。
 彼さえいればメアリーを生き返らせることができる。

*月*日
 メアリーはよく言うことを聞いてくれる。
 手筈は順調だ、今日は僕の知り合いの血をたくさん浴びて帰ってきた。
 メアリーはいい子だね。

*月*日
 ニーチェは本当に親切だ。
 僕らの儀式にいつも付き添って見守ってくれる。
 そろそろ儀式の締めくくりだ。
 ようやくメアリーが生き返ることができる。

*月*日
 ニーチェが最後の材料を見つけてくれた。
 愛してるよメアリー。


 ということだ。
 聡明な君たちは、何が起きたか察しがついたかな?
---
 最後の文章だけ明らかに筆跡が異なると分かる。

 ここでの【目星】にクリティカル・スペシャルしていると、さらに写真が1枚出てくる。
 まだ人間であった頃のメアリーが見知らぬ男性に抱きかかえられ、笑顔でこちらを見つめている。
 (本物のジョーンズ氏です)


◆テーブル&ソファ

・【目星】
 →テーブルの裏に文字が刻まれていることに気づく。
  子供が書いたかのような汚い字。
  パッと見では以下の通り。
---
close → *** → close
時計回りに***
***の部屋の行き方
---

 母国語技能成功で以下のように読める。
---
close → open → close
時計回りに一回転
パパの部屋の行き方
---


◆暖炉
 小さく簡易なタイプ。
 インテリアとしての要素が強いのか、あまり使用された形跡がない。

・【目星】
 →暖炉の下部に1箇所だけ、外せそうなパーツを見つける。
  そのパーツは蓋のようにパカッと開き、中には鍵穴が1つ。自動車のキーを差し込む鍵穴に近い。
  「close」「open」とダイヤルのように目盛りが刻まれており、今は「close」の方に鍵穴が傾いている。

普通に「open」に傾けても何も起こらない。
テーブルの下に刻まれていたとおりに「open」→「close」→「open」とひねることで、ゴゴゴ……と暖炉が横にズレて、地下への階段が現れる。



ジョーンズ事務所・地下


 細い階段は、1人ずつ通ることしかできない程度の狭さ。
 等間隔に明かりがはめ込んであり、歩くには不自由しない。

 少し降りると踊り場に辿り着く。
 その踊り場には、男性が一人椅子に座らされていた。

 ――すでに男性は絶命していると、探索者たちは理解するだろう。
 男性は心臓があるべき部分に深々とナイフを突き立てられていた。
 探偵PCはSANc0/1d2。

 男性はジャケットを身に着けた、整った出で立ち。栗色の髪。閉ざされた瞼を確認すると灰色の目。
 身なりを調べるor【目星】を振るとジャケットの内ポケットに財布が入っている。
 財布の中には身分証が入っており、「ジョーンズ・ブライス」と書かれている。


 階段を下まで降りきると、閉ざされた鉄の扉が現れる。
 扉には「dad」と刻まれている。

・【聞き耳】
 →扉の向こうに人がいること、扉の向こうから血の匂いがすることに気づく。

 探索者たちが扉に入るのを躊躇っていると、頭上でゴゴゴ……と暖炉の閉じる音がする。
 暖炉が塞いでいる場所を見ても、完全に閉ざされていてびくともしない。
 【鍵開け】なども無効。
 さらに暖炉の方から異臭が漂い始め、間もなく階段全体が満たされてしまうだろうと感づかせる。

 ないとは思いますが、その上でこの場にとどまり続けたら【アイデア】を振らせてロストの可能性を示唆すること。
 それでもとどまり続けたら、まぁ、GM判断で。

 ※儀式の材料である探索者たちが逃げないよう、クレアがコントロールしています。


◆地下
 探索者たちが部屋に入った瞬間、背後でひとりでに扉が閉ざされる。
 入った瞬間、濃厚な血の匂いに探索者たちは気づくだろう。

 打ちっぱなしのコンクリートで作られた狭い空間。窓はなく、外の光は一切入ってこない。
 正方形のその空間でまず目に入るのは、床一面に書き込まれた、魔法陣じみた模様。
 そこで探索者たちを待っていたのは、三人――否、二人と一つの影だった。
 クレアと、ジョーンズ、そして美しい少女がそこにいる。
 場合によっては人間の少女にしか見えないかもしれない、けれど探索者たちは、すでにその少女が人形であると理解しているだろう。

 探索者たちを待ち受けていたクレアは微笑みながら、傍らの少女人形の肩を撫でる。
「こんにちは、探偵さん、警察さん。こんなところまで来てくれてありがとう」
「どうか、メアリーのために糧になって頂戴」
「あなた達はメアリーが人じゃない、と知っているのよね……あなた達の肉が必要なのよ」

「さあ、メアリー。最後にもうちょっと頑張ろうね」
 少女人形の美しい相貌に、探索者たちは見覚えがあるだろう。
 あの日、人殺しの家から回収したはずの人形――しかし人形は、その服をどす黒い血液に染めていた。
 少女人形は血に濡れながら、息を飲むほど美しい笑みを浮かべる。

 ジョーンズも同様に笑みを浮かべながら、少女人形に声をかけた。
「さあメアリー、彼らを殺してあげるんだ。メアリーはいい子だからできるよね?」
 そう命じられた瞬間、少女人形――メアリーの両手が鋭い刃に変貌した。
 明らかな敵意を剥き出しにして、彼女は探索者たちに牙を剥く。

★ここから戦闘開始。
 NPCの行動は以下の通り。

◇メアリー
 「愚か者はポイしなくちゃ」と言い捨て、ペナルティが最も溜まっている探索者を執拗に狙う。
 メアリーのステータスはNPCページを参照。
 メアリーを攻撃するたびペナルティが2点加算され、ペナルティ最高の人物が変わるたびにメアリーの標的も変わる。
 ただしライターなどの火を持っていた場合、ペナルティ最高であっても狙わない。次点でペナルティの高い人物を狙う。

 メアリーのHPが半分以下になると、攻撃対象が火を持っているPCを除いてランダムになる。
 ランダム対象にはクレアも含まれる(ジョーンズは含まれない)。

◇ジョーンズ
 基本は回避に専念。ずっとニコニコ笑っている。
 手が空いた時は【製作:蝋人形】でメアリーを強化する。

◇クレア
 自分のターンが来ると、傷ついていなくてもメアリーを回復・強化する。


 メアリーがクレアを手に掛けるorメアリーのHPが0になると戦闘終了。
 戦闘が長引きそうな場合はシークレット処理でクレアを狙うとよい。


◆メアリーがクレアを手にかけた場合
 メアリーに攻撃されたクレアは、「え……?」と短い声を零しながらその場に崩れ落ちる。
 メアリーは「パパのお使いなの。愚か者はポイしなくちゃ」と微笑み、そのままクレアを殺害する。
 目の前で殺人を目撃し、SANc1/1d3。

 メアリーがクレアを殺すと、ジョーンズが優しい声で「メアリー、こちらにおいで」と招く。
 「メアリーは本当、親のいうことをよく聞くいい子だね」
 ジョーンズはメアリーを抱きかかえて、満足げな笑みを探索者たちに向けた。
 →【加害者の真実】へ


◆メアリーのHPが0になった場合
 バキッ、と人ではあり得ない音を立ててメアリーの身体が砕け、ボロボロと床に落ちていく。
 途端にクレアが狂乱した悲鳴をあげ、砕け散ったメアリーにすがりついた。
 髪を振り乱して泣き叫ぶクレアに、ジョーンズがそっと歩み寄る。
 そしてジョーンズは、穏やかな声で語りかけた。
「メアリー、起きなさい。この人を殺してごらん?」
 その途端、砕け散ったメアリーのパーツから刃物だけが持ち上がり、ごく何気ない動きでクレアの胸を貫いた。
 クレアは、「え……?」と短い声を零しながらその場に崩れ落ち、動かなくなる。
 
 「愚か者はポイしなくちゃ」
 ……首だけ原型を留めたメアリーの唇がそう語る。
 「メアリーは本当、親のいうことをよく聞くいい子だね」
 ジョーンズはメアリーの首を抱きかかえて、満足げな笑みを探索者たちに向けた。
 →【加害者の真実】へ



クライマックス・「加害者の真実」


「やあ、お久しぶりだね。探偵、警察諸君。君たちなら私が誰なのか察しがついているだろう?」
「質疑応答の時間だ。気になることも多かろう」
 ここまで到達すると、彼は本性を隠さない。
 ジョーンズ……もといニーチェでありテッドである人物は上機嫌になっているため、探索者たちは少しの間会話が可能。

◇なぜ生きているのか?
・自分でも自殺したつもりだったが、人外の生物が勝手に自分の脳を回収し、存命させた。
 前回君たちは私の死体の頭までは調べなかっただろう?
 脳がない死体、ということで、警察でも相当厳重に情報が保護されているようだね、私は。
・まあ、生き延びてしまったものはしょうがない。
 そこら辺の人間に脳を移植して、また活動しはじめたのさ。
 この体は駅で見かけた他人のものだよ。

◇今回のことはテッドが仕組んだのか?
・せっかくだからまた何か創作活動に励もうと思ったら、メアリーが人目につかない場所に保管されていると聞いてね。
 実に遺憾だよ。人目を受けて美しいものは輝くのに。
・というわけで、美しいメアリーをもっと多くの人に見せてあげようと思ってね。
 せっかくだからショーを組ませてもらった。楽しめただろう?
・そこの夫婦は、ちょうどいいところにいたので力を貸してもらった。彼らがいて助かったよ。

◇人形が生き返る、とは?
・人形が生き返る? ああ、ほら、生き返っただろう? メアリーは。
 閉じ込められていたのと比べると、こんなに生き生きと輝いている。
 これこそ人形としての正しい生だよ。
・人形が人間になんかなるわけないじゃないか。
 そう言えばそこの夫婦はよく話を聞いてくれたのでね。
・でもまぁ、「人形を人間に見せる呪文」だけは本物だよ。よくできてるだろう?


◆テッドを攻撃・逮捕しようとする
 テッドは爽やかに笑う。
「その姿勢、素晴らしいね。己の使命をまっとうする人間というのは美しいものだ。
 だから私も己の使命を真っ当しよう」
 そう言った瞬間、テッドと探索者たちの間に突然ガシャンと鉄格子が降り、テッドへの行く手を断つ。
 さらに油のような液体が鉄格子を伝って床に広がり始め、恐るべきスピードで探索者たちの足元まで濡らしていく。
「また会おう、探偵、警察諸君!
 次に会うその時まで、君たちが愚か者でないことを祈るよ」
 テッドは高らかに笑うと懐からライターを取り出し、おもむろに油の海へ投げ込んだ。

 地下室は一瞬で炎に飲まれ、燃え上がる。
 鉄格子の向こうでは、メアリーを抱えたテッドがいつまでも笑っている。
 やがて鉄格子を伝って炎の壁が立ち上り、テッドの姿は完全に見えなくなる。

 閉ざされた空間であり、このままでは探索者たち自身の命も危険である。
 ここから脱出ロール開始。



地下からの脱出


 ターン制で処理をする。
 炎の広がり続ける地下室から上階へ脱出するには、【DEX*5】に3回成功する必要がある
 (事前の描写で地下室への入り口が閉じていた場合は、空気の流れから入り口が開かれていることを感づかせる)

 処理は以下の通り。テキストに貼って共有するとスムーズ
---
◆脱出ロール
【DEX*5】を振る
・成功
 →上段へ。脱出には【DEX*5】に3回成功しなければならない。
・失敗
 →【幸運】を振る。
  失敗すると炎に焼かれ、1d6のダメージを受ける。
  この炎は次のターンで【幸運】か【応急手当】に成功しない限り延焼し、1d6のダメージを受け続ける。
---

(例)1ターン目で炎を受けた場合
 2ターン目の最初に、延焼判定の【幸運】or【応急手当】
  ・延焼判定に成功した場合
   →脱出のDEX*5、失敗したらまた【幸運】を振る。
  ・延焼判定に失敗した場合
   →1d6ダメージを受けた後、脱出のDEX*5。
    すでに火を受けているので、DEX*5に失敗しても【幸運】ロールはいらない。

・一番早く脱出した探索者には【目星】を振らせ、事務所にはスプリンクラーのセンサーがあることを気づかせる。
 センサーの下でライターなどの火を起こせばスプリンクラーが作動し、まだ脱出できていない探索者のダイスロールに補正がかかる。

・探索者のDEXが低いなど救済措置を強調したい場合、ターン制の最初に全員に【アイデア】を振らせ、
 スプリンクラーの存在に感づかせる。
 (例)地下はともかく、事務所の1階にはスプリンクラーなどの消火設備があるはずだ、と感づく。

・スプリンクラーが作動したら
 ・脱出のDEX判定をDEX*7にする。
 ・炎のダメージを1d3にする。







ED分岐


ED分岐
  • 燃える地下室からの脱出に全員失敗→【BAD】
  • 燃える地下室からの脱出に一部失敗→ロスト、他探索者は【NOMAL】
  • 燃える地下室からの脱出に全員成功→【TRUE】


【BAD】


 炎に飲まれる最後の瞬間、探索者は楽しげな男性の声を耳にした。
「愚か者はポイしないとね」
 その言葉を最後に、あなた達の肉体は焼き尽くされていった。

 ジョーンズ・ブライスの事務所と、同時刻ブライス夫妻の住むマンションで発生した火災は、新聞記事の一面を飾るニュースになった。
 なんせ、事務所からブライス夫妻の遺体が発見されただけでなく、謎の地下室の存在まで明るみに出たのだから。
 マンションの方は出火の原因も分からず、損傷も酷いため現場検証はほとんど進んでいない。
 娘を失った二人の、他人を巻き込んでの無理心中、ということで事件は無理矢理幕を下ろされた。
 ――事務所の焼け跡から発見されたのは、ブライス夫妻と探索者たちの遺体のみ、である。
 彼らの秘密も、思い出も、全ては灰の中だ。


 ――そして数ヶ月後。
 新たな探偵と警察たちが、また新たな事件に招かれる。
 悪意の姿も、その美しさも知らない者たちが。

→全員ロスト。
 以降キャンペーンシナリオに参加する場合、新しい探索者になります。


【NOMAL】


 取り残された探索者は炎に飲まれる最後の瞬間、楽しげな男性の声を耳にした。
「愚か者はポイしないとね」
 その言葉を最後に、あなたの肉体は焼き尽くされていった。

 ――生還した探索者達は、数日後、身に覚えのあるニュースを見ることだろう。
 ジョーンズ・ブライスの事務所と、同時刻にブライス夫妻の住むマンションで発生した火災は、新聞記事の一面を飾るニュースになった。
 なんせ、事務所からブライス夫妻の遺体が発見されただけでなく、謎の地下室の存在まで明るみに出たのだから。
 マンションの方は出火の原因も分からず、損傷も酷いため現場検証はほとんど進んでいない。
 娘を失った二人の心中、ということで事件は無理矢理幕を下ろされた。

 ――事務所の焼け跡から発見されたのは、ブライス夫妻と死亡した探索者の遺体のみ、である。
 彼らの秘密も、思い出も、全ては灰の中だ。

 もしかしたら探索者たちは、警察や相応の機関に、自分たちが目撃・遭遇したことを伝えたかもしれない。
 けれどそれらの情報はほとんど役に立つことはなかった。
 なぜなら物的証拠のほぼ全てが、今や灰となってしまったのだから。

 生還した探索者たちは、死亡した探索者の葬儀で顔を合わせる。
 探索者たちは仲間を失ったやりどころのない悔しさを持て余すことだろう。
 ……また何かが起こる。
 生き残った者たちはそのような胸騒ぎに顔を曇らせながら、出棺を見送った。


 ――そして数ヶ月後。
 新たな探偵(or警察/死亡した探索者に合わせる)が、また新たな事件に招かれる。
 悪意の姿も、その美しさも知らない者たちが。

→一部ロスト。
 以降キャンペーンシナリオに参加する場合、新しい探索者になります。


【TRUE】


 命からがら探索者たちが脱出する頃には、近所の通報か、はたまたスプリンクラーによるものか、遠くから消防車のサイレンが近づいてきていた。
 消防隊が到着するや否や、直前まで炎に巻かれていたということもあり、探索者たちは病院へ搬送される。

 次の日警察PCの元へ、消火活動が終了したと報告が届く。
 それと同時に、昨日同時刻、ブライス夫妻が住んでいたマンションでも火災が起きたと聞かされるだろう。
 ――事務所の焼け跡から発見されたのは、ブライス夫妻の遺体のみ、である。

 マンションの方は出火の原因も分からず、損傷も酷いため現場検証はほとんど進んでいない。
 娘を失った二人の心中、ということで事件は無理矢理幕を下ろされた。

 警察PCは、警察や相応の機関に、自分たちが目撃・遭遇したことを伝えるかもしれない。
 けれどそれらの情報は、ほとんど役に立つことはないだろう。
 なぜなら物的証拠のほぼ全てが、今や灰となってしまったのだから。

 探索者たちは病院内で落ち合う機会を得る。
 ……また何かが起こる。
 互いの生還を喜びながらも、探索者たちはそのような胸騒ぎを堪えられない。


 ――そして数ヶ月後。
 探索者たちはまた新たな招待状を受け取る。

「さあ、次の愚か者は誰だろう。
 by Ted.Winchester」

 その手紙は、身の毛もよだつほど美しい文字で綴られていた。

→生還。



報酬


  • 生還…1d6
  • ペナルティが最も低い探索者…1d3

呪文
  • 『人形を人間に見せる』呪文 お持ち帰り。
 一番最初に呪文を読んだ人間のみ。







情報・ニーチェの伝言


ニーチェの伝言は場所に関係なく、手紙を拾うごとに以下の順番で開示する。
by Nirche とそれぞれ隅に記してある。

---
愚か者は罪である。
それ相応の報いを受けるべきだ。
---

---
愚か者の定義
・美しいものを損なう 
・物事に失敗し、無様な結果を導き出す
---

---
・過去を忘れ、過去に学ばない
・運が悪い
---

---
ということだ。
頑張ってくれたまえ、警察・探偵諸君。
---

※すべて今回のシナリオのペナルティの暗示。



ペナルティ


せっかく遊びに来てくれるのだから、ということで今回もテッドがニヤニヤしながら探索者たちにペナルティを課す。
今回のペナルティは以下の通り。

・人形に傷をつける。
・技能に失敗する。
・ジョーンズの事務所で地下へ行くギミックを忘れている。
・ファンブルする。

すべてニーチェの伝言で匂わされている。
それぞれペナルティを犯すたびに1点加算される。

ペナルティがもっとも積まれた探索者は、「愚か者はポイしなくちゃ!」と終盤の戦闘で必ずメアリーに狙われる。



イベント・メアリーとの接触


【イベント発生条件】
 ・ペナルティが最も溜まっている探索者&ニーチェの伝言を拾った探索者に【幸運】を振らせ、どちらかが失敗する

 人気のない道、背後からコツコツと近づいてくる足音がする。
 探索者たちが振り向けば、そこにいたのは非常に美しい少女だった。
 ――可愛らしい洋服を、どす黒い血液で染めた少女。
 時間帯も相まって、少女の服は真っ黒に染め上げられているかのようだった。

 持っている技能で少女に対する描写が変わる。
 登場描写につづけて秘匿チャットで送るとよい。
 また「製作:蝋人形」がなくとも人形に精通している技能を持っている場合は、後者の描写を行う。

◆技能「製作:蝋人形」を持っていない探索者の描写
 現れた相手は、テッドの家で目撃した少女人形と全く同じ顔をしている。
 しかしあなた達は、強烈な違和感に気づくだろう。
 ……あれは間違いなく、人間だ。
 あなた達の記憶は、経験は、あの顔とあの姿は間違いなく少女人形と同じである、と訴えるのに。
 あなたの瞳には、あれはどう見ても生きている人間にしか見えないのだ。SANc1/1d2。

◆「製作:蝋人形」持ちの描写
 現れた相手は、テッドの家で目撃した少女人形と全く同じ顔だ。
 関節の動き方を見ても、人形であることは断言できる。
 あれは間違いなくあの少女人形そのものである、とあなたは確信を抱くだろう。

 描写の後、メアリーは手を刃物に変貌させる。メアリーが人間に見える探索者は重ねてSANc0/1d2。
 「パパのお使いなの。愚か者はポイしなくちゃ」とメアリーが言い、探索者たちに襲いかかる。戦闘開始。

 メアリーはその時点でペナルティが最も溜まっている探索者を標的に定めて攻撃してくる。
 メアリーは自分に攻撃を当てられる・ライターなどの火をかざされると逃げる。
 その際攻撃してきた探索者に、「パパに言いつけるんだから」と吐き捨てて去る。

 ※ここでは少女人形のHPが0になっても破壊されることはない。
  (イベントの強制終了を優先する)

 組み付きなどでメアリーの動きを阻むと、触れている探索者の頭の中に少女の金切り声が響き渡る。
 あまりにも強烈な声にSANc1/1d2。
 怯んだすきにメアリーは逃走、姿を消す。







イベント・ウサギと少女の人形


前作でおなじみ首を交換して中身を見ることができる人形。

  • ウサギの首の人形…高速道路高架下・クレアのロッカーから。
  • 少女の首の人形…区立劇場から。


◆人形の首を交換する
 首を交換して正しくはめると、以下のものが出てくる。


◇ウサギの人形
・口
 ぽろっと小さな鍵が出てくる。
 シンプルな鍵。
 【鍵開け】技能を持っている探索者は、ロッカーや引き出しなどを開ける鍵だと分かる。
  (ジョーンズの事務所の引き出し下段の鍵)

・背中
 おなじみの背中にチャックが現れ、鍵が出現する。
 車のキーのような複雑な作り。(ジョーンズの事務所の地下への鍵)


◇少女の人形
・口
 少女の首の口がカタンと開き、中から折りたたまれた紙切れが出てくる。
---
 どうやら忘れていないようだね。
 さすが私が見込んだ客人だ。

 by nirche TWested
---
 名前の読みは「ニーチェ・トゥエステッド」。

 ・この文章に【知識】【アイデア】
   →成功すると最後の「nirche TWested」という単語に目が行く。
    文章が何らかのアナグラムであることを暗示する際に、本来の頭文字となる字を大文字で表記することがある、と思いつく。

 ※並べ替えると、Ted Winchesterになります。

・胴体
 おまけ情報なので探索者が注目した時だけ出す。
 首を交換した後で胴体に注目すると、少女人形の服から銀色のジッポライターが出てくる。
 最終局面で対メアリーに使える。



前作ロスト処理


このシナリオの開催までに前作で使用した探索者がロストしていた場合、以下の条件で探索者を用意する。
以下の条件を満たしていれば、新規・継続どちらでもよい。

・職業は前作探索者と同じ。警察or探偵に限る。
 (元々偏りがあったためバランスを取りたいなど理由がある場合は、GMと相談の上で変更してもよい)

・前作探索者とそこそこ親しい知り合いであり、"話として"今までの事件について知っている。
 情報として頭に入ってはいるが、実際見聞きしたことはない。

・前作探索者が本シリーズに関わるAFを持っていた場合、なんらかの経緯でそれを預かっている。
 (本シリーズ以外のAFは無効。今のところ「蝋人形製作キット」のみが対象)
 前作探索者との関係性、AFを預かった経緯については自由に設定して良い。

・他PCとは既知でも良いし初対面でもよい。
 知り合いでなかった場合、前作探索者から話だけは聞かされて、他PCの存在は知っている。
 (共にテッドの事件を解決したところまで知っている)
 他PCも新規探索者の話は前作探索者から聞かされている。



前作NOMAL・BADだった時の処理


一応、前作がNOMAL・BADだった場合の事前処理を以下に置きます。
前作でTRUEだったものの一部ロストしてしまった、という場合は、『前作ロスト処理』を参照してください。


◆前作「人殺しの家」NOMALエンド

前作で一部TRUEエンドに到達しなかった探索者がいた場合も、シナリオ全体がTRUEエンドになっていれば今作をプレイ可能です。
その場合の描写・情報の差異はGM処理でお願いします(ごめんなさい)。

以下の情報を警察PCは事前に得ている。
・探索者たち以外の機関の手によって、テッドの屋敷は暴かれた。
 テッドの家からは被害者少女たちをツギハギして作り上げられた少女人形が押収された。
・テッド自身は屋敷の中で自殺しており、遺体は警察が回収した。

 卓中で与える情報については、前作の進度に応じてGMさんの方で適当に削ったりしてください(ごめんなさい)。
 シナリオ背景としては、「この私が見込んだ探偵・警察がそんなに愚かな訳がない」というテッドのリトライになります。

 シナリオ中に出てくる「人形を見たことがあり、人形として認知している人間の肉」らへんの情報は、「術者と縁もゆかりもない人間の肉」と置き換えてください。
 ジョーンズの事務所などに出てくる、前作情報による【アイデア】は、前作の進度によってGMでコントロールしてください。
 ややこしかったら普通のひらめきとしての【アイデア】に置き換えて良いと思います。


◆前作「人殺しの家」BADエンド

全員新しい探索者で今作に挑む。
職業が警察or探偵であれば、新規・継続どちらでもよい。

導入をスムーズにするため、探索者同士は知り合いである方が無難。

以下の情報を警察PCは事前に得ている。
・3ヶ月前、巷を騒がせた「連続少女誘拐・殺人事件」。
 警察と協力機関の手によって、犯人であるテッドの屋敷は暴かれた。
 テッドの家からは被害者少女たちをツギハギして作り上げられた少女人形が押収された。
・テッド自身は屋敷の中で自殺しており、遺体は警察が回収した。

 卓中で与える情報については、前作の進度に応じてGMさんの方で適当に削ったりしてください(ごめんなさい)。
 シナリオ背景としては、「また誰か頭良さそうなやつにメアリー見せてあげよう」というテッドの気まぐれになります。

 シナリオ中に出てくる「人形を見たことがあり、人形として認知している人間の肉」らへんの情報は、「術者と縁もゆかりもない人間の肉」と置き換えてください。
 シナリオ中の前作情報による【アイデア】は原則なし。

 ※このルートだと一番改変が大変だと思います。ごめんなさい。







製作背景とか


 前作「人殺しの家」を遊んでいただいたPLさんに、またこのメンバーでなにか卓をしたい! というありがたいお言葉を頂き、せっかくなので続編という形でシナリオを作ってみました。
 前作はクローズドでしたが、せっかくT都という背景を作ったのだから……ということで今回はシティです。
 雰囲気ぶち壊しにしていたらすみません。

 舞台のモデルは天下の池袋です。
 T都は和洋折衷の都市なので、池袋にある施設に限らず、ヨーロッパ風の施設とか振り切れて和風のお宅とかをどうぞお好きなようにご用意ください。
 普通にアニ◯イトとかK-B◯OKSとかもあると思います。

 テッドは最後に全部焼く予定で計画を立てていたので、情報の全てを紙や燃えるものだけにまとめていました。
 最後にクレアとジョーンズを殺害したのは、シンプルに「あー楽しかった、もういいや」という思いと、さらに楽しいオモチャ(探索者たち)がやってきたので今のうちに断捨離しておこう、という思考回路です。

 テッドは皆さんの思い描く理想のサイコパスを演じさせてください。
 高APPフェチの変態です。

 前作・今作共に遊んでくださった皆様には感謝の念が尽きません。
 描写情報の多いテキストまみれのシナリオを回してくださるGMさん、本当にありがとうございます。

 「人殺しの家」シリーズは全4作となる予定です。
 今回のこれが2作目で、あと2本ほどなんとか作れたらなぁと思っています。
 キャンペーン探索者がロストした際の処理も入れているので、PLさんにはどうぞお気兼ねなく他のシナリオも楽しんでいただければと思います。

 また次作も出ましたら、どうぞよろしくお願いいたします。