CoC向けオリジナルシナリオ
「窓のある密室」
探索ガッツリめの2人PL限定クローズドです。
タイマンverはBOOTHにあります(クリックで飛びます)。
タイマンverと2人PLverは微妙に内容が違うので、それぞれPLの人数に合わせて読んでいただくのがいいと思います。
出てくる画像はこのシナリオを回す時にご自由にお使いください。
~目次~
シナリオ情報
想定人数:2人限定
目安時間:ボイセで2~4時間
傾向 :クローズド、ロストあり、ルートによっては後遺症あり
備考 :探索者たちは長時間一緒にいても違和感がないレベルの知り合い同士であること。
ロスト救済にも改変可能。
シナリオ内にてHOが発生する。
特殊なキーパリングがあるためKP難易度はおそらくやや高め。
~このシナリオの読み方~
「※」→KP情報、シナリオ背景など。
「SANc」→SAN値チェック。成功/失敗という風に値を書いています。
「---」→ここで挟まれた部分はそのまま共有メモとかに貼れるように書いたつもりです。
HO・真相
◆シナリオ内HO
- PC1…すでに死亡している(自覚していない)。
- PC2…現実世界で死亡したPC1の葬式に参列した。
探索者はどちらも呪文によりPC1が死亡した事実を忘れている。
HOはダイスで決めて良い。
難易度を低くしたい場合はPC1を高INT・高EDU・高POWな方に、難易度高く回したい場合は能力値が低い方にするのがオススメ。
ロスト救済にする場合、ロストした探索者をPC1にすること。
PC1は事故(ロスト救済の場合先のセッション)によって死亡している。この死亡は肉体的な死である。
PC1が命を落とした時、通りがかったとある神格がPC1の遺体に手を出し、『宇宙からの色』の幼生を育てようと試みた。
『宇宙からの色』は人間の遺体を苗床としたことで奇特な発芽となり、PC1を媒介に他者の生命力を吸収する存在となった。
『宇宙からの色』が体内に宿った結果、PC1は歪ながらも再び生命力をその身体に宿し、いわゆる生き返ったのと等しい状態になる。しかしそれは『宇宙からの色』に支配された歪な生である。すなわちゾンビ。
シナリオ中でPC1の脈を測るなどしても、ごく普通の生きている人と変わらない。ただしそれは肉体が機能しているだけであり、生命を持っているのとは程遠い状態である。
PC1は無意識下で近づく者の生命力をしてしまう。
本シナリオの探索がやたらがっつりしているのは、長時間そばにいることでより生命力を吸収できるよう『宇宙からの色』が目論んでいるため。
PC1に寄生した『宇宙からの色』は、PC2を食らうためにPC1の夢の世界にPC2を呼び出す。
PC2が選ばれたのは”長時間同じ場所にいても違和感のない相手”だったため。
ここは己自身の世界であるので、PC1はこの世界からの脱出の仕方を本能的に知っている。
本来ならば『宇宙からの色』はPC2を死ぬまで閉じ込めておけばよい。
しかし神格のいたずらか、はたまた温情か、PC1の夢の世界には二人で生還するための手立てが用意された。
探索が進むたびPC1は『宇宙からの色』に侵食されていく。
侵食されきるとPC2も生命力をすべて吸収されてしまいロストとなる。
トゥルーエンドには、PC1の身体から『宇宙からの色』を完全に退散させなければならない。
神話生物も呪文もAFもゴリゴリに改変してるのでほかの参考にはしないでください。
探索の流れ
- Ⅰ→Ⅲ→Ⅱ→Ⅳの順番で各部屋を探索する。
↓
- ☆蘇生術を行う。
↓
- Ⅳの扉から脱出する。
☆をするか否かでEDが分岐する。
時限イベント
このシナリオではリアルタイムで15分ごとにイベントを発生させる。
時限イベントが8回に至ったら双方ロスト。
処理の流れは以下の通り。
(宇宙からの色のPOW初期値は10)- 宇宙からの色とPC1のPOW対抗ロールをシークレットで振る
↓
- 成功→PC1のINTとEDUを-1、PC2のHPまたはMPを-1する
- 失敗→PC1のINTとEDUを-1、PC2のHPとMPを-1d2する
↓
- PCそれぞれに該当する秘匿チャットを送る
↓
- PC2の減少したMP分だけ宇宙からの色のPOWを増加する
15分ごとにこの処理を行う。
PC2のHP・MP減少はなるべく最後まで自動気絶に至らないよう適宜調整する。
このHP減少は医学・応急手当では回復しない。
時限ごとの描写とそれぞれに送る秘匿チャットは以下のとおり。
◆1回目
・PC1…「なんとなく上手く考え事ができない。INTとEDUを-1してください。」
・PC2…「脱力感と、酷いものを吸い込んだ時のように喉が焼け付く感じが突然襲いかかった。」※ここでHP・MP減少を伝えてもよいし、伝えなくてもよい。
◆2回目
・PC1…「なんとなく頭がぼーっとする気がする。INTとEDUを-1してください。」
・PC2…「再び強烈な脱力感と、胸が焼けるような感覚が襲う。」
◆3回目
・PC1…「頭に霞がかかるようだ。INTとEDUを-1してください。」
・PC2…「症状が悪化したのかじわりと頭痛がし、吐き気がつきまとう。また、PC1がなんとなくぼんやりしている気がする。」
◆4回目 ※PC1はここから技能-30
・PC1…「思考が朦朧としていく。ここから先、すべての技能値が-30されます。INTとEDUを-1し、アイデアを振ってください。」
→アイデアロールはINTが低下した状態で行う。
アイデア失敗で、PC1は無意識にPC2の腕を掴む。それ以降はおかしな行動はしない。
※宇宙からの色がさらに生命力を吸収すべく接触を強めている。
・PC2…「頭痛と吐き気がさらに酷くなり、内蔵が爛れるような錯覚を得る。それと同時に、PC1の背後に虹色の影が一瞬尾を引いたのを見た。SANc0/1d2」
◆5回目 ※PC1はここから技能半減。
・PC1…「頭がグラグラする。意識してもいつも通りに行動できない。ここから先、すべての技能値が半減されます。INTとEDUを-1し、アイデアを振ってください」
・PC2…「気管が焼け、傷み、ちぎれるようだ。身体の内側から刺すような痛みが全身を這う。」
→PC1のアイデア失敗で、PC1はPC2に組み付きを行う。ダイスはKPが振る。それ以降はおかしな行動はしない。
組み付きした後、PC1の目の色・髪の色がにわかに虹色を帯びる。口を開けば口内も虹色がかっている。
まず目撃したPC2はSANc0/1d2、指摘されればPC1もSANc1/1d3。
※宇宙からの色の侵食が進み、表面にまでその影響が出始めている。
◆6回目 ※PC1はここから技能使用不可。
・PC1…「気を抜けば意識が崩壊しそうだ。もはや喋っていられることすら奇跡に近い。もう時間がないことをあなたは悟るだろう。ここから先、SAN値チェック以外のロールはできません(技能使用不可)。INTとEDUを-1してください。」
・PC2…「身体の内側が燃えるように熱く、凍りつくように冷たい。自分の身体から生命力が削ぎ落とされていくのを感じる。」
◆7回目 ※PC1はここから行動不可。
・PC1…「――意識が闇に吸い込まれていく。あなたの目はガラス玉のように、ただ映るものを反射するだけだ。ここから先、あなたは行動不能です。」
※KPはPC1のINTとEDUの減少を控えておく。
・PC2…「全身が干からびてひび割れていくようだ。ぱりぱりと、内部の細胞が崩れ零れていく音が聞こえる。」
PC1はここから先行動できない。目は開いているが虚ろで、話もできず指示も聞けない人形のような状態になる。PC1を移動させたい場合は抱えるなどするしかない。
◆8回目
タイムオーバー、ED処理へ以降する。
PC1は著しくINTとEDUが低下するが、『宇宙からの色』の作用によって、意識がある限り会話や推理など最低限の思考はできる。
☆全ロス条件
①PC1のINTかEDUどちらかが0に至る
②PC1のINTとEDUが8減少する
いずれかを満たしたらED処理に入る。
※①の条件はあまり好ましくないので、PC1のINT・EDUが8以下の時は減少量を調整した方がよい。
PC2のHP・MPが0に至り気絶した場合、PC1は蘇生術を受けられないので、部屋から脱出したとしてもPC1はロストする。
Ⅰの部屋
※PC1はすでに死亡しているが、PC1とPC2は『記憶を曇らせる』によって”PC1が死亡した”という事実を忘れている。
PC2が目覚めたところから始まる。
PC2は目が覚めると、真っ白な部屋に立ち尽くしていた。
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【最初の部屋】
棺が1つある真っ白な部屋。壁には1枚の張り紙がある。
片隅に机がある。扉も窓もない。
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◆棺
蓋は閉ざされていて中が見えない。蓋は普通に開けることができる。
蓋を開けると中には百合(または菊)の花が詰まっており、そのなかでPC1が静かに眠っている。SANc0/1d2。
★ここでPC2に以下の秘匿を送る
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突然とある景色が脳裏に浮かぶ。
そこで自分は礼装を着ていた。
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声をかける、身体を揺らすなどするとPC1はすぐに目が覚める。
目が醒めたらPC1自身もSANc1/1d2。
目が醒めたPC1に以下の秘匿チャットを送る。
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あなたはこの空間をよく知っているような気がする。
また、"4の部屋の扉から出ていけば脱出できる"という事実をなぜか知っている。
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◇棺の中をよく見る
→棺の中、花に紛れていくつか瓶が置かれていることに気づく。
何個かある瓶はどれも白い粉がぎっしり詰まっており、ラベルに「【Visualization】※Don’t eat!」と書かれている。
瓶の数は多く、ちょっとやそっとで使い切れる量ではない(探索者は無限にこの粉を使用できる)。
・ラベルの文章に知識or英語
→以下の意味だと分かる。
Visualization…視覚化、可視化
Don’t eat!…食べるな!
・ラベルに目星-20
→擦れてほとんど消えているが、イラストが描かれていることに気づく。
手で粉を摘み、撒く動作を描いている。
※PC1に白い粉を使用すると、全身にまとわりつくような虹色が見える。SANc1/1d4。
この虹色はすぐ消えてしまう。というか、PC1の身体に吸われてしまったような感じがある。
・白い粉に薬学or化学or博物学
→塩や砂糖とは程遠く、危険物や何かの薬品でもない。
一切正体の分からない粉である。
※舐めるとハチャメチャに不味い。身体に害はない。
イブン・グハジの粉を改変したもの。
◆持ち物を確かめる
日頃持っているものはないが、それぞれポケットにメモが1枚入っている。
・PC1
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最後の扉から出て行け
時間はない 何も考えるな
ただし *が無ければ出られない
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・PC2
罫線のあるちぎれた紙に文字が書かれている。
---
(3)Aは土器・少なくとも陶器の皿に避けておく。
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◆壁
貼り紙が貼ってある。
内容は以下の通り。
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ここはあなたも知っている部屋
---
★ここでPC1に以下の秘匿を送る。
---
突然とある景色が脳裏に浮かぶ。
自分は道を歩いていた。
---
・壁に目星orアイデア
→マップ上で東の壁と南の壁付近の床に、真っ白なドアストッパーがある。
しかしその周辺にはドアなどない。
念入りに手で触れるなどすると、壁とドアの境目やドアノブらしきものがあることが分かる。ただし目には見えない。
壁に白い粉をかけると扉が現れる。粉をかけずとも扉を開けることは可能。
白い粉を使った時のみ、東の扉には「Ⅱ」、南の扉には「Ⅲ」と文字が刻まれている。
※思いつきづらい探索なのでGMは適宜誘導してよい。
◇東の扉(Ⅱ)
→鍵がかかっており開かない。
※Ⅲの部屋に鍵がある。
鍵で開けたらⅡの部屋へ。
◇南の扉(Ⅲ)
→鍵はかかっておらず、開けることができる。
Ⅲの部屋へ。
◆机
メモが1枚乗っているだけの机。引き出しや裏には何もない。
◇メモ
罫線が引いてあり、千切られたような形をしている。
内容は以下の通り。
---
(1)銀のナイフと呪文を用意する。
---
Ⅲの部屋
扉の先もまた白い部屋だった。
そこには、真っ白という要素を抜いても見慣れない景色が広がっている。
部屋の一角には実験台のような設備があり、壁にはところ狭しと棚が並べられている。棚の中身は薬瓶や本のようだ。
学校の実験室のような印象を受けるかもしれない。
この部屋の壁にも張り紙がある。
---
【南の部屋】
花の活けられた実験台、薬品棚、本棚、張り紙、出てきた扉
---
◆花の活けられた実験台
理科室にあるような、作業スペースのある台。水道も設置されている。
活けられた花の横に本が1冊置かれている。
台の下には小さな戸棚がある。
◇水道
何の変哲もない水道。綺麗な水が出るし、飲んでも問題ない。
◇活けられた花
白い陶器の小鉢に黄色い花が活けられている。
・花に知識
→オトギリソウと分かる。
・花言葉を知りたい場合、知識/2
→「敵意」「秘密」
・花に目星
→小鉢の中に鍵が入っているのを見つける。
※Ⅱの鍵。
◇本
表紙を見ると『医学手引書』と書いてある。
知識orアイデアor図書館しながら読み込むことで、医学ロールを【知識+20】or【アイデア+20】で振れるようになる。
医学の値上限は95。
読み込むのには1探索分くらいの時間がかかる。
※PC2が読み込むと宣言したらPC1のPOW対抗を振り、処理を行う(1回のみでOK)。
◇戸棚
開けると、実験に使いそうな様々な器具が収められている。
探索者が求める器具はGM判断で出してよい。
また銀のナイフに関するメモを読んだあとであれば、銀の小型ナイフ(メス)が出てくる。
・戸棚に目星
→ベルトや手錠など、大量の拘束具が出てくる。
◆薬品棚
隅々までぎっしりとあらゆる種類の薬瓶が詰め込まれている。
大まかに上段と下段に分かれているようだ。
※宣言しながら探すことで、麻酔などを見つけられる。
使い方はすべて『医学手引書』に書かれている。
◇薬品棚・上段
・目星orアイデア
→Ⅰの部屋で見つけたのと同じ形をした薬瓶が1つ出てくる。
中身は灰緑の粉でいっぱい。
ラベルは日本語でも英語でもない文字で書かれている。
※スレイマンの塵を改変したもの。
・ラベルに知識-20orラテン語技能持ち
→ラテン語で書かれていると分かる。
重要な情報なので、失敗した場合はある程度時間が経った後に振り直しなどしてよい。
・ラベルにラテン語
→以下の通りだと分かる。
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【悪魔祓い】
私は花。
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・ラベルに目星-20
→擦れてほとんど消えているが、イラストが描かれていることに気づく。
手で粉を摘み、撒く動作を描いている。
※通常の状態で【悪魔祓い】を撒いても効果はない。
胸と頭を開き、直接心臓と脳に撒いた場合のみ有効。
◇薬品棚・下段
同じ種類の薬瓶が大量に詰められている。
中身はどれも白い粉で、ラベルはすべて『B』。
・聞き耳or知識orアイデアor薬学or調理系技能持ち
→すべて塩だと分かる。
◆本棚
あらゆる言語の本が詰め込まれている。ぱっと見では日本語の本はなさそう。
・【図書館】or【目星】or日本語の本を探すという宣言
→1冊のノートが出てくる。
表紙に『研究のまとめ』と記されており、日本語で書かれた唯一の冊子である。
中を見るとほとんどのページがちぎられており、以下の文章だけが見つかる。
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『研究のまとめ』
簡易版の開発に成功した。
手順は複雑になってしまったが、この通りに行えば、魔力の少ないものでも以下の呪文を実行できる。
ただし医学の心得のない者には相当難易度が高いであろう。
(この下に難解な文章が続いている。口に出すことはできるが、理解はできそうにもない。
『何らかの呪文』を諳んじることができるようになる)
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★ノートを見たらPC2に以下の秘匿を送る。
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突然とある景色が脳裏に浮かぶ。
自分は花を手にしていた。
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さらにアイデアを振らせ、成功したら何かの景色を思い出しているのではないかと思う。
※ここで持っていた花は百合or菊だが、そこまで伝えるとすぐに葬式であると感づかれてしまうので伝えなくてよい。
葬式に参加していたことをじわじわ示唆する個チャなので、PCに合わせて文章は調整OK。
◆貼り紙
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ここはあなたは知らない部屋
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※PC1は知っているが、PC2は知らない…PC1がゾンビであることを暴くことのできる部屋。
★貼り紙を見たらPC1に以下の秘匿を送る。
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突然とあることを思い出す。
自分はなんとなく、PC2と距離を置いたほうがいい気がする。
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※他人の生命力を吸収してしまうことに本能的に感づいている。
なお距離を置いて違う部屋を探索した場合、生命力の供給が途切れ、PC1は部屋を別れた時点で気絶する。
合流すればすぐに意識を取り戻す。
Ⅱの部屋
扉の先も白い部屋だった。
家具が多く、生活感がある。
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【東の部屋】
真っ白で家具の多い部屋。
ベッドや机、コルクボード、本棚などがある。
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※PC1の部屋の写しである。家具はGM裁量で調整してよい。
部屋に入ったらそれぞれ秘匿を送る。
・PC1
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ここは色こそ真っ白だが、自分の部屋とほとんど同じ作りをしていることが分かる。
酷い既視感と同時に恐怖がせり上がる。SANc0/1
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・PC2
→アイデアを振らせる。
成功すると、この部屋がPC1の自室に似ていると感じる。
◆ベッド
シーツの上に薄ピンクの花が散らばっている。
・花に知識
→ジンチョウゲだと分かる。
・花言葉を知りたい場合、知識-20
→「栄光」「不死」「不滅」「永遠」
・ベッドに目星or枕の下を見る
→メモが1枚見つかる。
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ここはあなたは知っている部屋
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※PC1は知らないが、PC2は知っている情報の部屋。
PC1が亡くなった後のPC2の自室の状態。
★メモを見たらPC2に以下の秘匿を送る。
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突然とある景色が脳裏に浮かぶ。
自分の礼装は黒かった。
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◆机
写真立てがおいてある。黒い縁で写真は入っていない。
また引き出しが1つある。
・写真立てを見たらアイデアを振らせる
→写真立てというより、これは遺影を入れるものだな……と感じる。
またPC1が写真立てを見た場合、アイデアに失敗しても以下の秘匿を送る。
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突然とある景色が脳裏に浮かぶ。
目の前まで迫る大型トラック――身体が跳ね飛ばされ、タイヤに巻き込まれて引きずられ、肉体が裂かれる様を思い出す。
自分は事故で、身体が粉々になったのだ。そういえば。SANc1/1d4
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・写真立てをよく調べるor目星
→裏側に「たなのうら」と文字が刻まれている。
・引き出しを開ける
→罫線のあるメモが出てくる。
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(4)呪文を唱える。
この際呪文の影響を受けたものが周囲に散りやすいため、あらかじめ対象を容器などに入れた上で唱えるとよい。
Aも呪文の影響を受けるが、正常なことである。
(5)AにBを混ぜ、再び呪文を唱える。
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◆コルクボード
罫線のあるメモが1枚貼り付けてある。
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※これは正常な肉体と生命を取り戻す秘術である。
Aが何らかの異常に侵されていた場合、2の時点で脳も取り出し、避けておくこと。
取り出した脳も土器または陶器の皿に避ける。これをCとする。
呪文を唱えた後、5の手順の際にA・Bと共にCも混ぜる。
脳が半分以上異常に侵されていた場合の結果は保証できかねる。
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このメモは罫線のあるメモシリーズの一番最後にあたる文章である。
◆本棚
どの本もモノクロの状態になっている。
※本棚は部屋の南の壁に置いてある。
・本棚に目星
→真っ白な電子辞書が見つかる。
電源を押すと起動し、外国語を翻訳することができる。
探索者側から宣言があった時のみ、ラテン語も翻訳できることを伝えてよい。
・ラベルをラテン語翻訳
→以下の通りだと分かる。
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【悪魔祓い】
私は花。
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・本棚に図書館
よく読み込まれた雰囲気のある心理学の本が出てくる。PC1はこの本に見覚えがない。
付箋の貼られているページがあり、読んでみると以下の通り。
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『ジョハリの窓』
心理学用語であり、「自分」の人格は4つに分類されるという考え方。
この用語に使用される表は田んぼの田のような形をしており、窓に例えられる。
(1)開放の窓「公開された自己」
(2)盲点の窓「自分は気がついていないものの、他人からは見られている自己」
(3)秘密の窓「隠された自己」
(4)未知の窓「誰からもまだ知られていない自己」
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☆本棚の裏を調べる
→よく見ると床にレールがあり、本棚はスライドできる。
本棚をスライドすると真っ白な壁が現れる。
壁に白い粉を使用すると、扉が出現する。扉には「Ⅳ」と刻まれている。
(部屋を出る前に、必ず↓の花辞典を見つけるイベントを起こすこと)
★部屋をうろつくor部屋から出ていこうとする
PC2が足元で何かに躓く。よく見ても何もないが、念入りに触れれば明らかに何かがある。
・白い粉を使う
→花辞典が現れる。
※花辞典は必ずPC2が見つけること。
◆花辞典
花の名前を知っていれば花の情報について検索が可能。西洋の珍しい花言葉も載っている。
辞典を使用しながら目星or図書館することで、花の見た目や花言葉から逆引きもできる。
逆引きには15分ほどの時間が経過する。
また、付箋の貼られたページがあることに気付く。
※逆引きを一度行うごとにPC1は宇宙からの色との対抗ロールを行う。
・付箋のページを見る
→付箋には「*」と書かれており、付箋の先は矢印型をしていて、とある項目の花言葉を指している。
指されている項目は以下の通り。
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【マリーゴールド】
キク科の植物。名前は「聖母マリアの黄金の花」という意味を持つ。
花言葉:「生命」
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※生命が無ければ出られないことを暗示している。
☆花言葉「悪魔祓い」で逆引きする
→ラベンダーの項目に至る。
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【ラベンダー】
ヨーロッパのとある地方では、悪魔の本性に向かってラベンダーの灰を撒き、悪魔祓いをおこなったという逸話がある。
またラベンダーの灰を一匙ほど飲むことで、恐怖の対象や行動に対する耐性を得ることができるとされていた。
花言葉:「沈黙」「私に答えてください」「悪魔祓い」
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※このシナリオだけの設定でありトンデモ作り話です。
「悪魔祓い」で逆引きする要素はおまけなのでGMは誘導しなくてよい。
【悪魔祓い】の粉を一匙飲むことで、SANcの目標値に+20の補正がされる。
GMはこの効果をPLに伝えてよいし、一匙で十分であることを強調した方が安全(【悪魔祓い】を使い切るとトゥルーにいけなくなるため)。
花辞典のほかの情報は以下の通り。
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【ジンチョウゲ】
日本では室町時代頃にはすでに栽培されていたとされる。赤く丸い果実をつけるが、有毒である。
花言葉:「栄光」「不死」「不滅」「永遠」
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【ユリ】
ユリ科に属する植物。白いユリを死者に捧げる地域も多い。
花言葉:「純粋」「無垢」「威厳」
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【キク】
キク科に属する植物。死者に捧げる伝統のある地域も多い。
花言葉:「高貴」「高潔」「高尚」
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【オトギリソウ】
日本やアジアの草地・山野に自生する黄色い花。夏に咲く。
花言葉:「敵意」「秘密」
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【チグリジア】
アヤメ科の春植え球根草。中南米原産。
花言葉:「私を助けて」
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Ⅳの部屋
部屋に入った時、まず秘匿を送る。
・PC1
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突然すべてを思い出す。死んだ自分の亡骸に何者かが手を加えたこと。
その何者かによって自分の身体に"何か"が植え付けられたこと。
寄生している何かによって、自分はゾンビのように"死んだまま活動できている"のだ。
そして寄生している何かは、自分を通じてPC2の生命力を吸収しようとしているのだ、と……思い出してしまう。SANc2/1d4+1
ここは「自分の夢の世界」だ。自分に寄生している"何か"が、あなたを蝕みながらもなんとか意思疎通できる状態に保っているのだ。
この部屋の扉から出ていけば、必ず夢から脱出できる。あなたはそう確信する。
さらにあなたは、この部屋の正面の壁が異様に怪しいと感じる。そこに見えない何かがあるような気がする。
---
・PC2
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扉をくぐる時、誰かの声が「ここはあなたも知らない部屋」と囁いた。
---
そこはただ白く四角いだけの部屋だった。
入ってきた扉が無ければ、どの壁も区別などつかないだろう。
ただ部屋の真ん中にメモが落ちているだけの、一切なにもない空間だ。
◆床のメモ
罫線のあるメモが落ちている。
---
【死んだ人間を元に戻す方法】
(0)この方法は相手が死んでいることが前提であるし、
何が起きても、何が起きなくても私は一切保証しない。
重ねていうが、何が起きても、何が起きなくても私は一切保証しない。
---
メモを見た後でPC2に以下の秘匿を送る。
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突然すべてを思い出す。
自分は数日前、葬式に参列していた。
事故で亡くなった――PC1の葬式に。SANc2/1d3+1
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◆正面の壁
一切何もない白いだけの壁。
白い粉を使うと、真ん中に真っ白な扉が現れる。
◆扉
真っ白な壁に同化しそうな扉。
扉には「EXIT」と刻まれており、赤い花とメモがテープでまとめて貼り付けてある。
◇花
赤い花である。
・知識/2
→チグリジアだと分かる。
知識ロールでは花言葉は分からない。
・花辞典で調べる
→以下の通り。
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【チグリジア】
アヤメ科の春植え球根草。中南米原産。
花言葉:「私を助けて」
---
※PC1はPC2の助けが無ければここから出られないことを暗示している。
◇メモ
罫線のあるメモ。
---
(2)1を使って対象の心臓を取り出す。これをAとする。
---
☆扉を開ける
→開けた先には白い道がある。ガラスの粉でもまぶされたようにキラキラしており、道の周囲には真っ黒な闇が広がるばかりだ。
・扉を開けたらPC1に秘匿
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自分はこのキラキラした道を最後まで歩けない気がする。
けれどPC2は問題なく歩いていけるだろうと思う。
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※死者を通さない結界の粉がまぶされた道。
蘇生術
※蘇生術に至る時点で、PC1は心臓だけでなく脳にまで『宇宙からの色』の侵食が進んでいる。
心臓と脳両方に悪魔祓いを行わなければTRUEにはならない。
PC2がPC1に【死んだ人間を元に戻す方法】を実行すると決めた場合、この処理を行う。
蘇生術に必要な道具はすべてⅢの部屋から調達できる。
蘇生術の前に、PC2は医師でない自分が他人の身体を開くプレッシャーにSANc1/1d2+1。PC1が麻酔をしておらず自我を失っていなかったらSANc2/1d4+1。
PC2が医師の場合、満足でない環境で手術めいた行為をとることにSANc0/1。
蘇生術の(2)で心臓を取り出す際、PC2は【医学】ロールを振らなければならない。
医学ロールにファンブルした場合、PC1の身体に傷が残る。
(シナリオ終了後も痕が残るかはGM裁量・PL相談で)
胸を開き内臓を見たところで、PC2は今までで一番強い虹色に輝く心臓を見る。
それはもはや心臓の肉そのものが虹色で造られているかのようだった。
通常の肉体には絶対にありえない現象に、本能的な恐怖を催す。SANc1/1d4
☆脳の摘出と【悪魔祓い】の使用はED分岐を左右する要素なので、できるだけGMからの誘導は出さない方がよい。
◆心臓に【悪魔祓い】を使う
虹色に輝く心臓に【悪魔祓い】の粉をふると、醜い悲鳴にも似た蒸発音があがる。それと同時に虹色が湯気のように立ち上り、やがて霧散する。
虹色の湯気が消える頃には、心臓は赤い血と肉の色になっている。
◆脳を取り出す
脳を取り出す場合も【医学】ロールを行い、頭蓋骨を開いたところで虹色の塊と化した脳を見てSANc1/1d4。
◇脳に【悪霊祓い】を使う
心臓と同様に虹色は蒸発して消える。
※スレイマンの塵は本来『宇宙からの色』には通用しない。このシナリオオリジナルの設定。
蘇生術の(4)で呪文を唱える際、POW*5を振らせる。
成功で1d3、失敗で1d6のSANを減少する。この減少では発狂しない。
呪文を唱えると、バサッと音を立ててPC1の身体が真っ白な粉と化す。SANc2/1d4+1。
AにBを混ぜ再び呪文を唱えると、みるみる粉が練り合わされ形をなしていく。
最後には分けられていた心臓・脳の粉も肉体に混じり、PC2が知っている通りのPC1の身体に戻る。
蘇生術が終わったあとは、PC1は何をしても目を覚まさない。
脈や健康状態を確認すると至って普通だと分かる。
※PC1はこの後エンディングまで目を覚まさない。
クライマックス・ED分岐
ED分岐は以下の通り
- タイムオーバーに至る → BAD1
- 蘇生術をせず2人でⅣの扉から出る → BAD2
- 蘇生術をせず1人だけがⅣの扉から出る → BAD3
- 蘇生術をして、悪魔祓いはせずにⅣの扉から出る → NOMAL
- 蘇生術をして、悪魔祓いもしてⅣの扉から出る → TRUE
- 花辞典でラベンダーに至り、蘇生術と悪魔祓いをしてⅣの扉から出る → BEST
BAD1 「窓のない密室」
その瞬間、PC1の身体が何倍にも膨れ上がったように見えた。
やがて水風船に針を刺したように、PC1の身体から突然虹色の濁流が溢れ出る。
液体のごとく溢れたそれは形を持たない色そのものとして、どろりと空間を隅々まで侵していく。
真っ白な部屋を昏く輝く虹色が埋め尽くす頃には、すでにPC2の意識も虹色に染め上がっていた。
やがて真っ白な世界はなみなみとした虹色で満たされる。
窓もない空間から漏れるものは何一つ無く、その世界は永遠に密封されつづけるのだ。
密室に水槽のごとく湛えられた虹色の中、永遠に封じ込まれた二つの死体を残して。
バッドエンド「窓のない密室」、両者ともにロスト。
※宇宙からの色の侵食完了、PC1は精神を、PC2は生命力を食い尽くされて死亡。
夢の中でPC1が死んでしまったため夢の世界が目覚めることはなく、『宇宙からの色』も永遠に空間に取り残される。
BAD2 「目覚め」
二人でⅣの扉を出て、道へと踏み出す。
そして数歩歩いた瞬間、PC1は全身を握りつぶすような激痛に襲われた。一歩も動くことができずその場に膝をつく。
PC1はあまりの激痛に――目が醒めた。
気づくと、自室の寝床で横になっていた。横にはPC2が同じく床に倒れている。
お互い身体に異常はない。
安否を確認し、安堵の息を吐きかけたその時――どろり、と、PC1の手から何かが溢れ溢れた。
虹色のそれは粘度のある液体のように床に広がり、意思を持つかのようにPC2へとまっすぐに床を這う。
PC2がPC1の顔を見れば、その眼球が、髪が、そして皮膚すらも完全な虹色に染まっていることに気づくだろう。
PC2は何か行動を起こそうとするかもしれない。そのために僅かに息を吸った、その挙動だけで十分だった。
空気中に微量に飛散していたきらめく虹色は、あっという間にPC2の肺まで達した。
数日後、知り合いや住居を管理する者がPC1の部屋を訪ねるかもしれない。
そこには原型こそ留めているものの、ドライフラワーのように枯れたPC2の亡骸が転がっている。
『宇宙からの色』の傀儡として完全に侵食されたPC1の行方を知るものなど、いない。
バッドエンド「目覚め」、両者ともにロスト。
※夢から醒め、宇宙からの色が目覚めた。
BAD3 「喪失」
◆PC1が一人で出た場合
Ⅳの扉を出て、道へと踏み出す。
そして数歩歩いた瞬間、PC1は全身を握りつぶすような激痛に襲われた。一歩も動くことができずその場に膝をつく。
PC1はあまりの激痛に――目が醒めた。
気づくと、自室の寝床で横になっていた。横にはPC2が同じく床に倒れている。
……カラカラに干からびた亡骸となって。
PC1は悲鳴をあげようとしたかもしれない。しかし行動しようとした瞬間、PC1の視界は虹色に染まった。
視界だけではない、思考も、意識もすべて――PC1は虹色に飲み込まれていく。
数日後、知り合いや住居を管理する者がPC1の部屋を訪ねるかもしれない。
そこには原型こそ留めているものの、ドライフラワーのように枯れたPC2の亡骸が転がっている。
『宇宙からの色』の傀儡として完全に侵食されたPC1の行方を知るものなど、いない。
バッドエンド「喪失」、両者ともにロスト。
※夢から醒め、宇宙からの色が目覚めた。
◆PC2が一人で出た場合
Ⅳの扉を出て、道へと踏み出す。
やがて道は眩しさを増し、目がくらんだ――と思ったと同時に、あなたの意識は吸い込まれるように消えた。
そして――PC”1”は目を醒ます。
気づくと、自室の寝床で横になっていた。横にはPC2が同じく床に倒れている。
……カラカラに干からびた亡骸となって。
PC1は悲鳴をあげようとしたかもしれない。しかし行動しようとした瞬間、PC1の視界は虹色に染まった。
視界だけではない、思考も、意識もすべて――PC1は虹色に飲み込まれていく。
数日後、知り合いや住居を管理する者がPC1の部屋を訪ねるかもしれない。
そこには原型こそ留めているものの、ドライフラワーのように枯れたPC2の亡骸が転がっている。
『宇宙からの色』の傀儡として完全に侵食されたPC1の行方を知るものなど、いない。
バッドエンド「喪失」、両者ともにロスト。
※獲物が空間から消えたことで『宇宙からの色』がPC1の目を醒まさせ、現実に戻り、そしてPC2の生命力を完全に吸収した。
PC1も完全に『宇宙からの色』の侵食が完了してしまいロスト。
NOMAL 「共存」
条件
- 蘇生術を行った。
- 蘇生術の途中で心臓と脳の両方に【悪魔祓い】を行っていない。
(両方に【悪魔祓い】をしなかった、片方にのみ【悪魔祓い】をした場合このED)
意識を失ったPC1を抱えるなり何なりして、PC2はⅣの扉から出ていく。
やがて道は眩しさを増し、目がくらんだ――と思ったと同時に、PC2の意識は吸い込まれるように消えた。
PC2はふと意識を取り戻す。白いシーツに白い天井、独特の匂いから判断するに、どうやら病院のベッドに寝かされているようだ。
目が醒めたあなたに看護師が声をかける。過労で意識を失い、三日間もこんこんと眠っていたという。
やがてPC2の元に、見舞客としてPC1が訪れる。
PC1はいつも通りの健康状態で、肉体のどこにも異常はない。
事情を知っているはずの人に聞けば、PC1が事故死した事実などどこにも存在しないと分かるだろう。
PC1とPC2が僅かに雑談した後、PC1は看護師から退出を促される。
PC1が病室を出ていく、その後ろ姿に――PC2はきらりと一筋、虹色がかった何かを見るかもしれない。
ノーマルエンド「共存」、両者生還。PC1後遺症持ち帰り。
SAN回復
- 生還…1d10
- 『医学手引書』を読み込んだ…医学1d10%
- PC1後遺症【宇宙からの色との共存】持ち帰り。
【後遺症:宇宙からの色との共存】
この後遺症は宇宙からの色が体内に宿った状態での生還となる。
・クトゥルフ神話技能を1d10得る。
・2d7を振り、髪と目が該当する2つの色味を帯びる。任意の色を選んでもよい。
(d7:赤、オレンジ、黄色、緑、青、藍、紫)
・探索者は【宇宙からの色の侵食値】という特殊な値を持ち帰る。最初の値は0。
この値はSAN値が10を切るたびに1増加し、侵食値が増えるごとに2d7の色味が強くなる。侵食値は減少することはない。
侵食値が増加した場合、そのセッション終了後に「【探索者のPOW】と【侵食値】の対抗ロール」を行い、失敗した場合はさらに【幸運】を振る。
【幸運】にも失敗したら宇宙からの色に完全に支配されてしまいロスト。このロストは永久ロストである。
・退散以外の『宇宙からの色』に対する呪文を使用された場合、POW*5に成功しなければ呪文が効いてしまう。
・『宇宙からの色』を退散できる呪文を使用した場合、この後遺症は解消される。
☆特殊ルールとなるため、採用するか否かはGMとPLでよく相談すること。
採用しない場合クトゥルフ神話技能だけは持って帰ってもらい、SAN値を-2d10など適宜減らしてもらう。
※蘇生術を行ったためPC1の肉体が常人とはまた異なる状態になり、宇宙からの色と共存できる状況になった。
TRUE 開放
条件
- 蘇生術を行った。
- 蘇生術の途中で心臓と脳の両方に【悪魔祓い】を行った。
意識を失ったPC1を抱えるなり何なりして、PC2はⅣの扉から出ていく。
やがて道は眩しさを増し、目がくらんだ――と思ったと同時に、PC2の意識は吸い込まれるように消えた。
PC2はふと意識を取り戻す。白いシーツに白い天井、独特の匂いから判断するに、どうやら病院のベッドに寝かされているようだ。
目が醒めたあなたに看護師が声をかける。過労で意識を失い、三日間もこんこんと眠っていたという。
やがてPC2の元に、見舞客としてPC1が訪れる。
PC1はいつも通りの健康状態で、肉体のどこにも異常はない。
事情を知っているはずの人に聞けば、PC1が事故死した事実などどこにも存在しないと分かるだろう。
PC1とPC2が僅かに雑談した後、PC1は看護師から退出を促される。
そしてあなたたちは日常へ、窓のあるあなた達の部屋へと帰っていくのだ。
トゥルーエンド「開放」、両者生還。
ラベンダーへ行き着いていた場合、ベストエンド「解放」。SAN値最大回復。
SAN値報酬
- 生還…1d10
- 『医学手引書』を読み込んだ…医学1d10%
- 花辞典でラベンダーに辿り着いた…1d6、二人ともAF『ラベンダーの灰』持ち帰り。
【AF:ラベンダーの灰】
一匙分のラベンダーの灰が詰まった小瓶。
飲むことで1度だけSANcの目標値に+30の補正を得ることができる。
※シナリオ中では+20の補正だったが、AFでは頑張ったで賞ということで補正+30。
シナリオ中であったような『宇宙からの色』を退散させるような効果はない。
参考
◆ジョハリの窓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%81%AE%E7%AA%93
シナリオタイトルの「窓」とは、実は探索空間がジョハリの窓を模していたというだけの意味しかない。
マップ上のドアの位置などはジョハリの窓の枠通りになるよう設定されている。
タイマンverはBOOTHにあります。よろしくお願いいたします。
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