CoC初心者GMさん向けのシナリオを集めてみました(あくまでも主観で)。
 初めてクトゥルフのGMにトライするぞ! という方の役に立ったら嬉しいな~と思います。
 
※あくまでも三上の主観独断です。
 この世にシナリオは星の数あり、素晴らしいもので溢れています。
 みんなたくさんのシナリオを遊んでみてね。



~目次~







初心者GM向けシナリオ選びのポイント


 ひとまず、今回はこんな基準で選んでます。

1.長すぎないシナリオ量

 初めてのGMはマジで体力を使います。自分は2時間かからないシナリオで酸欠になりました。
 そのためここでは、ひとまず1~4時間くらいのシナリオを掲載しています。
 長すぎないと言いつつ1~4と幅がある理由なんですが……個人的にはCoCシナリオの所要時間って以下の基準があると思っていて、
  •  1~3時間
  •  2~4時間
  •  3~6時間
  •  5~7時間
  •  7~10時間
  •  10時間以上
 そのうちの上2つを集めたという感じです。
 なお上記の時間目安はボイスセッションです。テキストでやるときは大体1.5~2倍くらいが目安かなぁと思っています。テキセも楽しいよね。

 セッション時間が3時間を超えたら、一端休憩挟んだほうがいいかな~と感じます。昼から始める長時間卓は特に、集中力が切れやすいので。
 夜卓は時間がもったいないのと熱中とでついつい休憩を忘れてしまうけども。


2.水面下の処理が少ない

 GMがシークレットダイスをコロコロしてるの、カッコいいですよね。
 でも最初は避けましょう。まま高い確率で事故が起きます。

 特に蓄積型の水面下処理はやめたほうがいいです。
 たとえば時間経過で秘匿ポイントが増えるとか、NPCの何らかの目標値が変動するやつとか。
 慣れないうちはPLを待たせることに対するプレッシャーで頭がいっぱいになります。PLくらい待たせてやれという大きな気持ちを抱けるようになればきっと大丈夫です。

 その場限りのシークレット(例:部屋に入った時限定のダイスとか)とかは初心者GMさんがやっても楽しいと思います。
 その場ですぐ結果が出てあとに引きずらないやつ。ただこれも多すぎると、シンプルに手数の多さに疲れてきます。
 なお上記のポイントをすべて抑えた自シナリオがあるのですが、GMとして新しいこと楽しんでみたいなという方がいらしたらよかったらご贔屓にお願いします。ダイマです。

 でもやっぱシークレットダイスって楽しいよね~。


3.NPCが少ない

 NPCが出てくるとそれだけ使う脳の容量が増えるので、最初はNPCが少ないやつがいいと思います。
 NPC多いと準備量が増えるし。


4.戦闘が少ない

 これはクトゥルフ神話TRPG(=CoC)の特徴なのですが、CoCは戦闘が複雑というか非常に細かいです。
 戦闘が1つあるだけで処理量と把握しなければならない情報量が跳ね上がります。

 組み付き単体だけでどんだけ効能あんねん。
 火器先制お前だよお前。
  なんで武道はサプリ2010にしか入ってないねん。MAとの差ってなんなんや。
 武道はMAで受け流しできるんか(詳しい方いたら教えてくださいお願いします)。

 とまぁこんな具合に、現代日本シナリオで戦闘を正しく回そうとしたら、下手したらルルブとサプリが2冊必要になります。ちなみに私は2015サプリが一番好きです。レッツ特徴表。
 さらにCoCは戦闘で死にやすく、戦闘に力を入れている他システムより盛り上がりに欠けるのも事実。なんせタイトルがクトゥルフ神話TRPG。

 CoCでは戦闘はそれが目的というよりも、いかに戦闘を回避するか、今までの探索で得た情報をどれだけ活かせるかがシナリオの面白みになるでしょう。
 回避できない戦闘があるシナリオは、高い確率で探索による必殺技が存在します。逆にそういう点こそクトゥルフならではの楽しさなのかも。

 あと悪いこと言わないから、神話生物と戦闘するのはやめとけ。
 組み付きは対人にしか使えねぇから!


5.出目に依存しすぎない

 私は探索としての「行動の自由度の高さ」はCoCの大きな魅力だと思っています。

 例えばダイスロールを求めるシーンであったとしても、十分納得のいくロールプレイであれば、ダイスロールをカットして情報を提供する。
 他のシステムよりそれが自然にできるのがCoCではないかと思います。

 そのため今回選んだシナリオは、いわゆる『出目死(クライマックスで酷い目を出してしまったためにロストすること)』がほぼありません。
 ダイスよりも探索者の行動(ロールプレイ)によって結果が左右されるものを多く選んでいます。

 これはGM初心者の方にとっても結構ありがたくて、例えばあとはここでダイスを通すだけ! というときにファンブルを出しまくるのは稀によくあります。
 行動依存のシナリオであれば、そういった「派手な乱数調整」を避け、展開に集中することが可能です。
 PLさんが初心者の場合でも、自分が正しいと思ってとった行動が結果に結びつくのは、結構大事な体験だと思っています。
 ダイスがメインじゃないTRPGってありなの? と感じられるかもしれませんが、そこはテーブルトークを重視したということで。


 とまぁ、分かりやすいのはこの辺でしょうか。
 あとは個人的に「これは除外したほうがいいよな」みたいな細かい点を踏まえて、わりとお気に入りのシナリオを割り出してみました。
 全部楽しいよ!







初心者GMおすすめCoCシナリオ4選

 ※すべてタイトルクリックで外部のシナリオページに飛びます。


・クローズド系
・ボイセで1~4時間
・推奨人数1~4人
・推奨技能「目星」「聞き耳」

 1つ目は「クトゥルフ神話TRPGやろうずWiki」にazuma_amamiさんが投稿なさっている『夢の音楽家』。
 私が初めてGMをしたときに選んだのもこのシナリオです。

 ネタバレ回避のため詳細は控えますが、このシナリオは探索で得た情報が正しくエンディングに返ってきます
 またひっかけ要素も用意してあるため、ただ情報をパズルするだけではつまらない……というPLさんにもおすすめ。
 必須技能も「目星」と「聞き耳」のみなので、PL側も自由度高く好きな探索者を連れてくることができます。


・クローズド系
・ボイセで2~4時間
・推奨人数2~4人
・推奨技能「基本探索技能(目星、精神分析等)」

 2つ目はpixivにひまじんさんが投稿された『行きはよいよい』。
 回してもらって楽しかったやつ! を自分でも回しました。
 王道系推理クローズドですが、「クトゥルフ神話TRPGでやってはいけないこと」を勉強するにはちょうどいいシナリオでもあります。
 背筋がひやっとするホラー要素もあり、それに応じてSAN値もまま減ります。

 私はこのシナリオのクリア方法が結構好きです。憎いな~! とニヤニヤします。


・クローズド系
・ボイセで1時間程度
・推奨人数1~2人
・推奨技能「他の言語(ドイツ語、もしくは英語)」「図書館」
・推奨職業「作家」

 pixivに守山エイさんが投稿なさっているこのシナリオには、<ネタバレ>NPCが1人登場します</ネタバレ>。(ネタバレ防止。ドラッグ反転で読んでください)
 ただし<ネタバレ>NPCの発言は決まっており、役割も明確であるため、初めてNPCを動かすというGMさんにもおすすめ</ネタバレ>です。真っ白な記事になってしまった。
 回してもらって楽しかったやつ!! を自分でも回しました。

 ひやひやというよりも、ドキドキという感じ。
 ホラー要素というよりは流血要素が強いので、苦手なPLさんがいないか気をつけたほうがいいかもしれません……が、CoCならこれくらいは慣れておいたほうがいいかもしれません。
 シナリオ用素材も充実していてキレイ。


・クローズド系
・ボイセで2~3時間程度
・推奨人数2~4人
・推奨技能「図書館」
・備考…探索者全員が一緒にキャンプをする仲であると導入がしやすい。

 pixivにDAISUKEさんが投稿なさっているシナリオ。備考にある通り、探索者がキャンプにいって帰ってくるだけのシナリオです。
 回してもらって楽しかったやつ!!! を自分でも回しました。
 こちらはいわゆるクトゥルフというイメージからは少し外れた、世界観を楽しむ要素の強いものになっています。
 CoCってこういうのもあるんだな~といつもとは違う感じを楽しみたい方におすすめ。

 また、最後にちょっとだけ手に汗握るダイス要素があるかもしれません。
 ハラハラドキドキしたい方にもおすすめです。



GMをオススメする3つの理由


 幸いなことに(?)自分の身の回りでは聞いたことがありませんが、TRPG界隈では時折、PL専とGMができる人による仁義なき揉め合いが起こるそうです。
 すなわちGMの押しつけですね。

 自分はGMをやるの、楽しいな~と思います。
 最近ではPLよりもGMやる方が楽しいなと感じることもあります。
 PLやってたら最高~~~!!!! てなるのでこの辺は思考の無責任です。

 以下が個人的にGMをオススメする理由。


1.PLを楽しくニヤニヤ見守ることができる

 突然嫌らしい言い回しが出てきましたが、このニヤニヤというのは馬鹿にしているとかそういうニュアンスではもちろんありません。
 そういうGMがいたら助走つけて殴ろうな。

 自分にとってGMをやってるときは、ミステリ小説の2週目を読んでいる時の感覚に近いです。
 もしくは初見の人と一緒に2回目の映画を見に来たとき。

 最近のミステリはよくできてますから、あらゆるところに伏線がちりばめてあります。2週目はそれを「あ~なるほどね~」と思いながら見ることができます。
 そしてそれに対し、初見のPLが「えっ、そういうことだったの!?」となる瞬間。

 もうね~、ほんっと楽しい。

 PLさんが「なるほどね~!?」と言ってくれると、でしょ!? でしょ!? と激しい勢いで肩を叩きたくなります。実際には黙したまま次の描写に目を通しています。
 終わったあとに「楽しかった~!」と言われると、「でっしょ~!?」と胸を張っていいわけです。
準備して回したのは他でもない自分なので、その労力分は威張る権利があるわけです。
 いや~あのね~、ほんっと楽しいよGM。


2.ロールや推理をしなくていい

 これはプレイスタイルにもよると思いますが。

 GMは基本的にすべての真相と話の流れを知っているので、PLみたいにいろいろ展開を予想して推理する必要がありません(背景に伴ってPLの宣言に応える努力はもちろん必要です)。

 また、基本的にはロールプレイの必要もありません。
 NPCが居たらまた話は別ですが、多くの推理系シナリオではGMは見守る立場になります。
 ロールはTRPGのすべてではありませんが、これに頭を悩ませたり気疲れしてしまう人もいなくはないでしょう(もちろん、ロールが楽しくてたまらないという人もいると思います。この辺は本当にプレイスタイルです)。

 そのため、1にも通じることですが、GMは非常においしい立ち位置でシナリオ展開を見守ることができます。
 世の中の娯楽は、「視聴する」と「参加する」の二つに大まかに分けられます。GMの立場って、意外と視聴側寄りだよなぁ、と自分は思います。
 オーガナイザー的な? 司会進行的な?

 つまりやっぱりまぁ、探索者たちを見守るのがすっげぇ楽しいってことです。


3.相手をびっくり・ドッキリ・楽しくさせられる

 これはGMの最大の特権だと思います。

 思わぬシナリオ展開だとか演出だとか方法はたくさんあると思いますが、人というのは基本的に期待に応えてもらったり、いい意味で期待を裏切られるのは気持ちいいものです。
 応える側だったり、裏切る側になるとその気持ちよさは倍増します。

 ことTRPGにおいては、GMはそれを堂々とやってのける立場と能力を与えられるわけです。
PLだけをやっていては味わえない楽しみがこの辺です。


 あのね~。
 GM、ほんと楽しいよ。

 よかったら一度試してみてください。できれば三回くらいやってみてください。
 それくらいで、自分がGMとPLどっちの方がより楽しめるのか分かると思います。
 ちなみに自分はどっちもはちゃめちゃに楽しいです。おかげさまで楽しいが二倍です。GM・PLどちらも拙いですが、それに付き合ってくれる友達がいるのも嬉しいです。
 せっかくTRPGをやるなら、PLだけっていうのはもったいないと思うんですよ。
 GM、おすすめです。