今まで正直、ブログを書くの面倒だなと思っていた。
 せっかく便利なものを抱えているのに、この事態は由々しいな……と二年ほどぼんやり考えていたのだが、このたびようやく解決策? みたいなものを思いつけた。
 なので、話してみたいと思う。
 ついでに今後のブログの更新方針についても話してみようと思う。



▽もくじ







ブログを「商品棚」だと思っていた話


 今まで正直、ブログを書くの面倒だなと思っていた。
 それは今まで私が、ブログのことを商品棚だと思っていたからだ。

 商品棚というのは基本的に人に、ひいてはお客様に見せるものである。
 そして商品というのは、誰かの問題を解決できるものであることが望ましい。

 「ブログを書くなら誰かの役に立つものを」
 「見られて恥ずかしくない、最低限ちゃんとしたものを」

 過去の記事をざっと眺めるに、そういう気持ちは多かれ少なかれあったようだ。

 なので今までブログに掲載したものは、私が“商品”として胸を張れる、TRPGのシナリオがメインだった。
 「誰かの楽しい時間に貢献できる」
 少なくともそうであろうという自負が、シナリオたちにはちょっぴりあった。
 なのでシナリオについては(比較的)積極的に投稿していた。

 が……シナリオを書くのは時間がかかる
 手間暇の一つずつは楽しいが、それをメインにしようとすればどうしてもペースは落ちる。
 このペースが落ちるという現象が、私にブログ更新自体の腰を重くさせていた。

 なるべく選抜した良い物だけを並べる商品棚。
 つまり、ちゃんとしたものでなければ出したらアカンと思っていたのだ。

 が、ちょっとした転機があった。



“文章を書くこと”が私に役立っていた話


 私は文章を書くのが好きだ。
 嫌いなことは続かない性質なので、少なくとも文章はこれからも続けていけると思っている。

 そんな文章について、最近気づいたことがあった。
 それは、『文章は思考のペースメーカーにちょうどいい』という話。

 私は自分のことを「飽き性が服を着た姿」だと思っている。
 そんな飽き性が日常を少しでも前に進められるよう対策し、なんとか辿り着いたのが、「毎日いろんなことをちょっとずつやるマルチ思考」だったりする。

 人が2時間集中すればできることでも、毎日30分ずつ手がけ、2日かけてこなす。
 効率主義者が匙を投げたくなるような話だが、私が自分の匙を握りしめて辿り着いたのがこの様なのでどうしようもない。
 それでもなんとか生きている。本当になんとか。本当に。

 ただこの「マルチ思考」には非常に大きな落とし穴がある。
 切り替えに失敗すると、頭の中がゴチャゴチャのわやになるのだ。
 飽き性だからといって切り替えが上手いわけではない。
 結果的に私は日々、「あれもやらなきゃ」「これもやらなきゃ」という思考の自転車操業に襲われている。助けてくれ。

 が……この「マルチ思考の落とし穴」をなんとかできる糸口を見つけた。
 それが文章を書くという行為だ。

 私はもともと文章を書くのが好きだ。
 フィクションを主として、フリーランスがやるようなweb記事も書くし、最近はシナリオもぼちぼち書いている。
 なんとか小遣いも稼げている。ラッキーなことに。

 そして最近、「文章を書く」という行為が「マルチ思考でわやになった頭」を整頓するのにちょうどいい、ということにようやく気がついた。

 そういう人生を二十年以上送ってきたにしては気づくのが遅すぎるが。いや本当に遅すぎるが。



文章を書くのが思考整頓にちょうどいい訳


 文章というのは、どれだけ情報量が多くても、一度に一文しか書くことはできない
 「一度に一粒の砂」。
 これはかのデール・カーネギー氏が言っていたことだけれども(『道は開ける』はいいぞ)、結局一度に一つのことを考えるのが人間ちょうどいい。

 マルチ思考といえど、「一度に複数の作業を並列して考える」わけであって、「一度に複数のことを考える」わけではない。
 できるはずもない。
 「複数の作業を並列」させながら、「一度に一つのことを考える」
 これが一番きちんとしたマルチの姿だろう。いや知らんけど。
 適当なことを言っているのであまり参考にはしないでください。

 そしてその考え方の大原則に、文章を書くという行為はまさしくちょうどよかったわけだ。

 学生時代にカーネギーを読んでおいて、文章を二十年書いておいて、気づくのが今という体たらく。
 もう一年遅くなくてよかったとだけ評価したいと思う。

 さらに言えば、ちょっと集中して文章を書くと、その後の思考も頭の中で自然と文章化されていく
 すると今度は、思考の分析や解釈が進む。
 より客観的に思考を見ることができるようになって、「なるほど、今自分はこういうことを考えているのだな」と落ち着けるようになる。
 この落ち着きというのも私にとっては非常にありたがい。







【結論】もうちょっと日記っぽくブログを使うことにしました


 というわけで、これからブログをもっと散文的……というか、日記っぽく使ってみようと思う。
 思考のためにつらつら書いた文章とか、当たり障りのない日常のことを、せっかくだからここに掲載してみたい。
 カテゴリ的には『日常』に突っ込んでいく予定。

 商品棚としてお客さんの役に立つほかに、思考整理として自分の役に立たせてみようと思ったわけだ。
 気持ちで言うなら、新書ばっかり取りそろえていた書店が、軒先で店主がだらだらしている古本屋になった感じか。

 無節操だし、無尽蔵だし、気楽で気ままだ。
 そういうのを目指してみたいと思う。せっかく店っぽいブログ名だし。

 今まで通りシナリオのみを目当てに来てくださっている方には、ノイズが多くなると思う。すみません。
 カテゴリで『CoCシナリオ』だけ見れば景色は変わらないので、そういう風に使ってやってください。

 私が指から吐いて出す言葉のこと嫌いじゃないな、と思ってくださる方は、視界の端に書き散らかした散文どもを流し見てもらえたらと思う。

 とかいって、ブログの更新頻度が劇的に改善しない可能性もある。
 というかそちらの方が可能性は高いと思う。書いている人間のものぐさは変わらないので。

 ただ前よりは、私にとってブログが身近な感じになった。
 今はそれがちょっと嬉しいので、しばらくはこのありがたい感じに浸っていようと思う。
 後は野となれ、気楽に気ままに。
 なんの種もないけれど、土だけは耕しておこうと思う。