メンヘラライターの四ヶ内(しがない)と申します。

 突然ですがわたしは結構旅が好きです。
 少人数のやつ。
 なんなら一人。

 旅に目覚めたというか、旅する必要に駆られるというか、まぁぶっちゃけるとライブの遠征するようになった当時はまだメンヘラは安定期だったのですが、再発した今でも旅には焦がれています。

 うつな人はちょっと旅に出てみたら良いんじゃないかと思うの。


新規ドキュメント 32_9

 この場合のうつな人っていうのは、抑うつって診断された人や、うつ病って診断された方を指します。

 ちなみに四ヶ内は抑うつで休職してました


 「ざけんなこの心理状態で知らねぇ場所ふらつける訳ねぇだろ」というお言葉はごもっともなんですが、それでもオススメしたい理由はあるのですよ。

 うつな人はぜひ旅してほしいなぁって思った理由が以下4つ。



1.運動になる


 なに言っても歩くからね。
 まったく歩かない旅ってないと思うんだよね。

 うつの改善に運動がいいってなんとなく噂は聞いたことあるかもしれないんですが、どうやらアメリカでは抗うつ剤有酸素運動(筋トレとかじゃなくてランニングとかの方)おんなじくらいの効果があるとのことっす。


 ……えっ

 月々5,000~10,000円払ってる薬タダの運動がおんなじ効果なの?


 アメリカの研究ではありますが、研究したのは医療機関だそうですし、おんなじ人間だし、信憑性はそこそこあるんじゃないでしょうか。
 ていうかタダより高いものないしね。試すだけタダだしね。


 あとそういう海外的な話だけでなく、日本でもうつの改善とか治療には運動が推奨されてるってのはあるらしくて。

  • 運動によって睡眠の質が改善される
  • 運動によって食欲が起きる

 というのが日本的な見地としては大きいみたいですね。
 疲れたらぐっすり眠れるっていうのはよく分かるね。


 旅をすると自然と身体を動かすので、自然に眠くなったり自然にお腹すくのがうつの改善に良いっつーことです。



2.余計なことを考えない時間が生まれる


 これもまた後日書くのですが、うつな人が旅をする時はスタンプラリーをこなすが如く計画を立てた方が良いです。

 どうやって移動するとか、どこに行くとか、何食べるとか、前もって調べた方がいい。
 あらかじめ計画を立てておいて、さああとはこなすだけっていう状態で旅に出るのです。

 旅とは意外と煩雑です。
 手続きが多いのが旅の意外な特徴です。

 旅をする時は、足を動かし、手を動かし、頭を動かします。

 するとどうなるか。
 「余計なことを考えない」時間が生まれるのです。


 うつな人は、感情にたやすく心の手綱を握られてしまいます。

 そんなこと考えたくないのに。
 そんなもの感じたくないのに。


 なぜ、暗くて、うつうつして、ネガティブなことを考えてしまうのか。

 それはそんなことを考える余裕があるからです。

 脳みそに余裕があるから、その隙間を必死で埋めるべく心が感情を詰め込んでいって、それにぎゅうぎゅうと首を締められてしまうのです。


 旅をする時は、足を動かし、手を動かし、頭を動かします。
 知らない場所でそんなことをしてる時、脳みそに他のことを考える余裕はありません。


 まるで老廃物を押し出すみたいに、旅はうつうつした思考を追い出してくれるのです。



3.一人になれる


 2と矛盾して感じてしまうかもしれませんが、これは意味がちょっと違います。

 この一人になれるという状況は、旅が一段落して、例えば宿や食事処でほっとした時。



 わたしにもメカニズムはよく分からないのですが、旅をして一人で落ち着いた瞬間って、不思議なくらい他の誰かのことを考えないのです。



 うつな人は結構ぴんとくるかも知れないのですが。

 うつうつしてる時って、心の中に誰かいませんか?


 あの人はわたしのことをどう思ってるんだろう、とか。
 あの人が早く不幸になればいいのに、とか。
 あの人にわたしは何もしてあげられない、とか。


 旅をしている最中に一人になると、不思議なくらい「あの人」が頭の中に出てきません

 本当に、ふと、一人になれるんです。


 例えて言うなら、干したばっかりのお日さまの匂いがする広いシーツのお布団を、独り占めして大の字になったような気持ち。

 旅をしていると、うつうつしたものから解放されて自分の心を独り占めできるんです。
 解放感とも気づきません。

 「あれ、そういえばあの人のこと考えてない」と、無意識に握りしめていたものを離せているのです。


 旅をしている間、あなたの頭の中には、あなたを責める人はいません。
 あなたは伸び伸びと、自分の心を優雅に使えるのです。これは旅の魔力です。



4.環境が改善される


 そしてこれが一番のオススメの理由。
 すごろくで言うと振り出し部分なんですけど。


 よく考えてください。
 旅に出られる状況って、すごく良い環境になってませんか?


 別に世界一周とかしなくて良いです。
 二泊三日とか、なんなら一泊でもいいです。

 でも、一泊、知らない土地に行けるんですよ?
 その環境が整ってるんですよ?


 ブラック企業など非常に束縛が強い環境にいる人にとっては、その環境を生み出せること自体がすでに一番大きなメリットだと思います。


 一生懸命働いてる人が、勇気を振り絞って「有給ください」って言う。
 ガミガミ叱る上司を振り払って、「三日間休みます」って言う。


 旅に出ようとした時、あなたには。
 あなたにはもう、うつうつを脱出する環境を手に入れる力が生まれているんです


 自分で自分にお休みを与えられる自分ができているんです。



ぶっちゃけ自殺の下見でもいいと思う


 旅に出るの、なかなかハードル高いと思います。


 ていうか、別にうつ改善しなくてもいいし。
 治らなくてもいいし。
 旅するくらいなら死んでしまったほうが早いし。


 そういう人は、もう正直自殺の下見でもいいから旅に出なよ。



 あなたの部屋は、狭いよ。
 自傷の血に塗れた床なんて、Googleマップの点でも表示できない小ささだよ。
 深夜の蛍光灯の光は、日陰よりもよっぽど暗いよ。

 一度どっか行ってみようよ。
 あなたの知らない人しかいないところでいいよ。

 あなたの傷も、薬も、吐きそうに汚い感情も知らない人のところに行こうよ。



 スーツケースないならこっち
 わざわざ買わなくていいから。そんなに気合い入れなくていいから。そんなに頑張らなくていいから。
 家までスーツケース送ってもらえるなら、いいでしょ?
 旅に出るその日まで家から出ないで済むなら楽でしょう?


 車乗りたい人はこっち
 ドライブの気持ちよさ覚えてるでしょうが。
 窓全開にして、知らない土地のガソリンスタンド楽しんでみてくださいよ。


 東京から関西とか3000円あればいけるし北海道も沖縄も一万円かからない
 旅なんて、薬2週間分の代金でできるものなんだよ。





 あなたを知らない人は、あなたに意外と優しいよ。

 きっとあなたの知らないところに、あなたにちょうどいい場所はたくさんあるよ。