メンヘラライターの四ヶ内(しがない)と申します。


 うつや抑うつなど、心の病気と聞くと、イメージしやすいのは「拒食」「不眠症」ではないでしょうか。

 実際に多くの方がこの症状に悩まされています。
 わたしの友人でも、うつ病にかかって信じられないほど痩せてしまった子がいます。

 ただ今回お話するのは、その真逆の話。


 わたしの抑うつは、「過食」と「過眠」が大きな症状でした。

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----- お品書き ---------------------------------------------------------------
 過食 ~とにかくたくさん、とにかく味の濃いものを~
 過眠 ~「目を覚ましていたら死ぬ」かのような強迫観念~
 「助けて」が伝わらない、「助けて」と言えない
 「過食」と「過眠」を受け入れながら改善していく
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過食 ~とにかくたくさん、とにかく味の濃いものを~


 一番抑うつの症状が酷かった頃、わたしは自分が大嫌いでした。
 というのも、いつまでもブクブク太っていく一方だったから。

 とにかくわたしは、一食で尋常でない量の食事をとっていました。


 過食は心の病気の立派なサインです。

 「食べたくないのに」「食べる必要はないのに」食べてしまう。
 これはいわゆる太ってしまう理由の「無意識に何かを口に運んでしまう」とは違います


 「食べたくない」んです。
 太ってしまうから、もうお腹はいっぱいだから、「これ以上食べたくない」。
 なのに食料を買い込んで、とにかく口に詰め込んでしまう

 まるで窒息しようとするように食べ物を詰め込む自分が、大嫌いでした。



 味覚も明らかにおかしくなっていました。
 とにかく刺激が欲しかったのです。

 とにかく濃いものが食べたくて、何にでもどんどん調味料を入れるようになりました。
 買ってきたラーメンに真っ赤になるまで七味を入れて、そこに塩コショウを振って、マヨネーズをかけながら食べる。
 そこまでしないと、何かを食べている感じがしないのです。
 そこまで濃くないと、もう味が分からないのです



 過食は嘔吐とセットに捉えられることがありますが、必ずしも戻してしまうまでが過食という行為ではありません。
 実際わたしは嘔吐恐怖症の気があって、小さい頃から吐くというのがとても苦手でした。
 だからわたしは、食べたものを出すという手段がなかった。

 必要以上の量を食べてしまう、そんな自分が止められない
 それは立派な過食です。

 そして、そんな自分への嫌悪が止められない。
 その悪循環がさらに自分を追い詰めていきます。




過眠 ~「目を覚ましていたら死ぬ」かのような強迫観念~


 これまた抑うつの症状が一番酷かった頃、わたしは一日中眠っていました。
 最低11時間、長い時は16~18時間
 それが毎日です。
 毎日毎日、14時間以上眠っていたのです

 これもまた、何かの強迫観念がありました。

 「横にならなければいけない
 「ベッドに入らなければいけない

 全身寝すぎて痛いのに、それでもわたしは何かに背中を押されて、無理やり眠っていました。
 本当は起きていたいのに。
 本当は何かがしたいのに。

 何かに急かされるように、自堕落に眠り続けていました。



「助けて」が伝わらない、「助けて」と言えない


 そんな生活に、生活サイクルなんてありません。
 食べては寝て、また起きては食べて、そして寝る。

 ただ自堕落としか言いようがない自分が、ひたすら嫌で嫌で、苦しくて仕方がありませんでした。

 みっともない。だらしない。
 どんどんブスに、デブになっていく。
 けれど自分が自堕落なだけだから、誰かに助けてなんて言えない。

 助けてもらえるような、儚い見た目ではなかったのです。
 周りから見てもただだらしないだけの人間に見えたでしょう。

 自分自身でも助けてもらえる価値を自分に見いだせません。

 わたしはデブで、自堕落で、まともに生活することもできない

 食べながら、寝ながら、毎日泣いていました。もうどうしたらいいのか分かりませんでした。



「過食」はストレス発散、「過眠」は休養


 人はストレスを感じている時、辛いものを食べたくなる傾向にあるそうです。

 というのも、辛いものは身体にとって刺激だから。
 身体に刺激を与えることで、人は無意識にストレスを発散しようとしているのです。

 過食も過眠も、身体の防衛本能に過ぎません。


 ストレスが溜まっている、だから身体に刺激を与えなければ
 心が疲れ切っている、だから休養をとらなければ


 そのシステムがコントロールできなくなった結果が、過食と過眠なのです。
 つまり身体は、自分を守ろうとしてくれているだけなのです。



「過食」と「過眠」を受け入れながら改善していく


 病院に通う様になって、「それは抑うつの症状だね」と言われた時、わたしは安心感で涙が出ました。
 おかしな話かもしれませんが、ただ自分がだらしないだけではなかった、それだけで心が軽くなったのです

 過食・過眠を抱えている人は、自分が思っている以上に追い詰められていることがあります。

 まずは過食と過眠に、原因を与えてあげましょう

 「こういう理由で、わたしは食べすぎて、眠りすぎてしまう。
  ただわたしが自堕落なわけではない


 免罪符にも聞こえるかもしれませんが、この理由があるだけでまずは自己嫌悪のループから一歩抜け出すことができます。

 そうすれば少しずつ、過食と過眠から抜け出すきっかけが掴めるのです。
 以下はわたしが実際に過食・過眠を抜け出す時に踏んでいったステップです


 ・過食が止まらない
  →「食べてもOK」のダイエットに手を付ける

 とにかくお腹がはち切れるほど食べなければ落ち着かなかったわたしは、「じゃあ量を食べても良いダイエットを見つけよう」と考えました。

 その中で実際に手をつけたのは、脂肪燃焼スープ炭水化物カット

 これらは「ルールを守ればいくら食べても良い」という願ってもないダイエットです。
 とにかく量と味の濃さを求めていたわたしは、この2つを交えることでストレスを最低限のものにしつつ、じわじわと体重と食べる量を減らすことができるようになっていきました。

 炭水化物カットについてはこちらで話をしています。
 ついでに胸がでかくなった話もしているのでせっかくなので読んでいってください。



 ・過眠が抑えられない
   →「ベッドに入る時間」を決める

 過眠については、起きる時間にとらわれるのは現実的ではありません
 というのも抑うつなどが原因の場合、本当に信じられないほど目が覚めないからです。

 なので過眠をどうにかしようと思ったら、「ベッドに入る時間」を決めておきましょう。

 たとえ何時に起きたとしても、23時にはベッドに入るなど。

 朝起きる時間はあえて決めません。
 起きることができなかった時の自己嫌悪がかなりヤバイので。 

 そしてベッドに入る時間を決めたら、その他の時間は何が何でも身体を起こしておきます。 
 起こしておくというのは、物理的。 

 立ちましょう
 歩きましょう

 とにかく横にならない。
 椅子に座って机にうつ伏せまでならセーフです。
 とにかく身体を横にしない!

 過眠で操作できるのは、ベッドに入る時間だけ。
 なのでその時間の約束だけは自分と守り、自分が自分を嫌いになる要素を作らないようにします



 過食・過眠の苦しさは人と分かち合いづらいところがあります。
 というのも、過食・過眠は自己申告しづらいし、周りから見ても悩みのタネには見えないからです。

 決して拒食・不眠症が自己申告しやすい、人に分かってもらえるという意味ではありません。
 けれどわたしは実際に、「こんなに食べてこんなに眠ってしまう、それが悩みだなんて人に言えるわけがない」とずっと思っていました。

 不眠症は、続けば見ているうちに分かります
 ですが寝すぎは、見ているだけでは分かりません



 悩んでいることを打ち明けましょう。
 苦しいことを誰かに伝えましょう。 

 打ち明けて伝えることは、自分の過眠・過食を受け入れる第一歩になります。 


 あなたは悪くありません。
 誰かのせいでもありません。

 だから安心して、打ち明けて良いんです。
 安心して、自己嫌悪のループから抜け出してください。